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CULTURE / カルチャー

GUY (BLOOD SUCKER RECORDS) / INTERVIEW

今回<THINK AGAIN>新譜リリースを切っ掛けに、日本を代表するどころか世界的にファンが多いハードコア・レーベル<BLOOD SUCKER RECORDS>の代表である「GUY」氏にインタビューをさせて貰える事になりました。


十代の頃から音源を購入している大好きなレーベルなので非常に嬉しく思います。
過去や今後を含めても他では滅多に読めないレアなインタビューだと思いますのでお楽しみ下さい。


※インタビュー内の「日本のハードコア」と云う言葉が指す音楽ですが、今の時代ですとハードコアと云われる音楽は様々有りますが、通称「ジャパコア(JAP CORE):ジャパニーズハードコアの略」を指しております。


Interview. GUYBLOOD SUCKER RECORDS 代表) Interviewer 遠藤 博美(SIDEMILITIAinc. 代表)


 

・BLOOD SUCKER RECORDS Official Site


 

先ずは1989年からスタートし、25周年を迎えた訳ですが、一般的な音楽とは違い、有る意味ではリスナーを選ぶ音楽を中心に展開している訳です。


これだけの長き年月を継続し続けられたのも、素晴らしい音源のリリースが有ればこそだと思いますが、他のレーベルと違いをご自身でも感じていたりしますか?


 

  GUY


ありがとうございます。


これまでリリースしたいと思う作品を出してきたので、他のレーベルとの違いは感じた事はありません。


感じるとすればバンドとレーベルとレコード屋を兼ねてやっているというところでしょうか。


演者の気持ちとお客さんの気持ちがよくわかる環境にいたからこそレーベルとして、長くやってこれたのかなと思いますね。


 

僕はラジオやイベント、それこそ洋服メインのお店でもずっと80年代から続く日本のハードコアを聴き続けている訳ですが、僕個人としては自分がコレだけの影響を受けた音楽だからこそ、多くの人に聴いて貰う切っ掛けを作る事を勝手に続けています。


余計なお世話なのかもしれませんが(笑)


単純に感謝(恩返し)と共感出来る仲間が欲しいって気持ちが大きいです。


其処で変な質問なのかも知れませんが、アーティストとして、レーベルオーナーとして幅広く沢山の方達に聴いて貰いたいって願望が実際は有るのかな?って部分です。


それこそ分かる人にだけ伝われば良いってスタンスだったりするのですか?


 

※GUY氏はレーベルオーナーでも有り、<GUDON:愚鈍><ORIGIN OF M><WARHEAD JUNK>などに在籍したミュージシャンでも有ります。


 

GUY


レーベル、バンドとしても、幅広く聴いて貰いたいのはありますね。


始めた当初は「ハードコア」という存在自体がレアなものでしたし、わかる人にはわかるという音楽だったので発信方法もある程度厳選されたものになっていましたが、ハードコアという言葉自体はこの時代みんな知ってますしね。


インターネットを通して、異ジャンルや異業種の人ともコミュニケーションがとれる時代だし、ハードコアもどんどん広い世界に出るべきだと思っています。


 

音楽ジャンルは数多く有れど、僕自身の感覚ではハードコアに関して「日本のハードコア」が世界のどの国よりも格好良いと思っています。


実際に海外の支持も日本人のアーティストでは最も評価が高いのがハードコアだと分かります。


海外の高評価イコール凄いとは安易に思いませんが、実際にホラー/サイコ映画同様に日本ならではの音楽の魅力がハードコアには感じます。


海外アクトとの音楽の強さや怖さ(変な意味ではございません)の性質が違うと感じています。


だからこそ幾ら激しい音楽だとしても、日本でも注目されても良いと思うのですが。


実際にメジャーでもヴィジュアル系やスクリーモ系と云われる音楽で大きな会場でライヴを開催出来ていたりする訳で。


その辺の違和感を感じていたりしますか?一人のファンとしてはその辺を凄い葛藤していたりします。


 

GUY


そうですね。海外からの評価のわりには国内では……というのは昔からありましたね。


メジャーに対する不信感というのもあったと思います。


時代が変わり、ハードコアと変わらない激しさや言葉をもったバンドでもオーヴァーグラウンドで活躍できる時代になりましたね。


アンダーグラウンドな感性や信念を持ったまま、オーヴァーグラウンドにいける時代になったと思います。


若い世代ではいい意味でオーヴァーグラウンドに対して、抵抗感がないように感じますし、古い世代も変わってきているように思います。


そうした意識さえ変われば大きな場所へと表現の場を移すことも可能だと思います。


 

日本のハードコアの音源はLPCDを含めて、もの凄いプレミア価格で取引される事が多いです。


つまり廃盤が多く、更に価値が下がらない事が原因だと思います。


僕自身は、それこそ大袈裟では無く<THE BEATLES>同様に永久に手に入り易い名盤が多数存在していると思います。


勿論、YOUTUBE等で今では昔と違い「聴く事に関しては」不自由しない時代ですが、やはりパッケージの魅力は捨てがたいと思います。


『欲しい人が多くいるのに何で再発しないんだろう?』


こう考える方も多くいると思います。


その辺はどうお考えですか?やはり「アーティストの意向」が強かったりするんですか?


 

GUY


個人的には重要な作品はちゃんとパッケージで再発するべきだと思います。


再発の反対の中にアーティストの意向はあると思います。それは基本「今の自分をみてくれ」というのが表現者の本質だと思いますから。


ただ、それらのアーティストも時を経て変わってきていると思います。


BLOODSUCKERでは自分のバンド<GUDON:愚鈍>もリリースしていますが、なるべく再販をするようにしています。(今、たまたま在庫切れしてますがご勘弁を)


自分はレーベルとして、廃盤〜プレミアという形を望んでいません。


もちろんリスナーの一人でもありますし、youtubeで観るよりはパッケージとして欲しいです。


そういう意味において、<GISM>の再発はとても嬉しかったです!


23年前にリリースされたCDも持ってますが、21世紀のサウンドクオリティで蘇ったGISMはまた格別です!


 

僕も自分の意志で東京では無い街で活動を続けております。GUYさんのお店<MISERY>も広島で展開しています。


以前に比べれたら其処まででは無いかもですが、それでも此処までのレーベルだったら東京で展開してもと思われる事が多いかなと。


現状で、>中心地じゃない事による「デメリットな部分」を感じていたりはしませんか?


勿論、広島のハードコア・シーンと云うよりも広島の音楽シーンの凄さは、<THE COLTS>さんと仲良くさせて貰っているので十分に分かっているつもりですが(笑)


 

GUY


THE COLTSの皆さんに宜しくお伝えくださいませ。


デメリットは中心地で生まれた新しいバンドに出逢いにくいということだと思います。


しかし、地元に思い入れがあるのでいわゆる中心地で展開しようと思った事はありませんね。地元に良いバンドも沢山いますしね。


広島に居て、やりたいバンドをやって、リリースしたいバンドが出せているのは幸せな事ですし、これからもこのスタンスで続けていきます。


 

90年代中期から後期に掛けて日本でも「パンク」シーンが大きく盛り上がったりしました。


その前にはXJAPAN)などの、初期の「ヴィジュアル」シーンもです。


ですが、その大きく分けて2つのシーンもやはり、紐解けば「80年代初頭からの日本のハードコア・シーン」から発生し、分岐していった訳です。


だからこそ今後、また大きなイベントなどでそういったシーンと交わる事が頻繁に有って欲しいと願っていたりもします。


以前、僕が<GLAY>の「HISASHI」さんと一緒の席で「日本の初期ハードコアに影響を受けた話」をしてくれて盛り上がった事も有りますし、それこそ<GUDON:愚鈍>の大ファンでも有る<マキシマム ザ ホルモン>などと一緒にツアーとかなど。


実際にそう云った事はクロスオーヴァーなカップリングが起こったりすると思いますか?


 

GUY


全然ありだと思います。


アングラ、メジャー関係なく、音の融合が出来れば素晴らしいです!


80年代のハードコアというものが、メジャー/アンダーグラウンド問わず浸透している事実は嬉しい事ですね。


<マキシマム ザ ホルモン>は広島に来たら観に行っています。


「だいすけはん」とも広島に来た時は、たまに呑みますよ!(^^)!


 

では、これで最後の質問になりますが、今後のレーベルの予定などを教えて頂けたらと思います。そしてこのインタビューで初めて日本の本当のハードコアに触れて、好きになる方も多くいらっしゃると思います。


その方々にもメッセージなどを頂けたらと思います。


 

GUY


GUDON:愚鈍>の再発と同じく、80年代〜90年代中期に活動していた<KATHABUTA:カサブタ>という広島ハードコアのバンドのディスコグラフィーをリリースします。


東京の<HAZARD, 広島の<NEVER AGAIN>のリリースが決まっています。


GUDON:愚鈍>のTシャツとシルクスクリーンポスターもリリースします。


これは自分がここ数年で興味を持った、音源(CD)以外の発信です。


まだ、どうもっていくか固まっていないのですが、ハードコア以外の人にデザインとしてアピールできれば面白いと思っています。


 

有り難う御座いました。最後に我が侭なお願いを。


是非、今度「BLOOD SUCKER RECORDS」からリリースしているアーティストだけを集めた「レーベル全国ツアー」を実現して欲しいです。


そして何時になるか分かりませんが、広島に行った際はお店にお邪魔させて頂きます。ちょっと怖いですが(笑)今後とも宜しくお願い致します。


 

GUY


レーベル全国ツアー!


いいですね。是非実現したいですね。


広島に来た際はぜひお立ち寄りくださいませ!


お店終わったら呑みに行きましょう(^O^)


 

- NEWS -


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