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CULTURE / カルチャー

OLOF WIKSTAND & JONAS WIKSTRAND (ENFORCER) / INTERVIEW

80年代初頭の<HeavyMetal>誕生時の構成美と80年代〜90年代の<LA metal>の華やかさ、00年以降のRock'nRollの破天荒さを兼ね備えた、まるで『HM/HR界の<THE JET>だ!!』と言ってしまいたくなるバンド<ENFORCER>。


スウェーデンのバンドを韓国で取材する日本人というシュールなインタビューになりました。因みに二人は兄弟です。


と、なると…『HM/HR界の<OASIS>かなぁ…』(笑顔)


Interview. Olof Wikstrand(Vo.) , Jonas Wikstrand(Dr.) Interviewer. 遠藤博美(SIDEMILITIAinc. 代表)


 

・ENFORCER Official Web Site


・ENFORCER Official Twitter


・ENFORCER Official Facebook


 

● 日本公演の前に、僕はわざわざ韓国公演を観に来ましたよ!


先ずは其処を褒めて下さい(笑)


 

  OLOF


本当に信じられないよ(笑顔)


 

  JONAS


凄い嬉しいし、光栄に感じるよ。有り難う!!


 

● でしょ?日本のメディアで此処まで来たのは僕だけだからね(笑)


さて、2004年からスタートし、スウェーデンから遂にアジアにまで進出しましたね。おめでとうございます!


さて、先ずは重要な確認になります。貴方達がトップに立ちこの「クラシックヘヴィメタル」の要素が強い音楽性が海外含め新しいシーンと認知されましたが、新しいシーンとは移り変わりも早いもんです。


ファンもそうですがバンド自体も便乗するバンドが多い事実が有ります。


まだスタートして間もないとも思いますが、貴方達は<AC/DC>の様に普遍性(深化)を追求するバンドですか?それとも<RADIOHEAD>の様に変化(進化)を追求するバンドですか?


何故この質問したかと言えば、世界中の可成りのHMファン達がまだ『どうせ今だけじゃないか?』と半信半疑でいると感じるからです。


 

  OLOF


まぁ俺達は決してトレンド(流行しているジャンル)を追っかけているつもりは無いんだよね。


俺達の音楽が注目された時に<NWOTHM:New Wave Of Traditional Heavy Metal>っ名称で一括りにされているけど、凄い嫌だしその括りに入っているとは思っていないんだ。


トレンドとして注目される前から俺達はこのサウンドをライヴでプレイしていた訳で、世界中のレコード会社やプレス等が勝手に枠を作って、そこに押し込められるのは凄い嫌だった。


だから「注目のされかた」が間違っていると感じてるんだ。トレンドってその音楽自体を殺すからね。


 

JONAS


勿論、それによって注目されるメリットが有るのは分かるけどね(微笑)


今後のバンドとしての音楽性のコア(核)となる部分は、絶対に変わらないと思うよ。


アルバムごとにサウンド(雰囲気って意味だと思います)が変わっても、自分達のベースは変わらないからね。


進化はしていて行きたい。音楽性は変わらずより良い楽曲/バンドとなっていきたい。ベター(Better)になっていきたいね。


自分達のミッション(これは使命というより意味合いとしては目的だと思います)は、妥協せず好きな音楽のスタイルで世界征服したいよね!


 

● 50年代〜現在に繋がるロックンロールの誕生には、天の邪鬼な精神/反発心が本当に大きな要素だし、聴く側や演奏する側も「その要素」を重要視していると思っています。


貴方にとっての天の邪鬼な精神の定義や実践している事を例に挙げてもらえますか?


 

OLOF


凄い良い質問だね!


アグレション(攻撃性)とかは自分達の音楽で重要な位置を示しているのは間違いないね。


でも周りの社会や政治がどうだ?とかには関心が無いし、ヘヴィメタルミュージックには関係無いと思っているんだよ。


反発心は常に持っているけど特定の何かに対してというよりは、全体として…トータル的に反発心を持っているって言った方が正しいかな。


 

JONAS


君は難しい質問をするなぁ(笑顔)


まぁ、この解答はOLOFに預けるよ。フッフッフ…(微笑)


 

● しかし今の時代は、その「天の邪鬼な精神が薄れていってしまっている」と思いませんか?


不満のはけ口が「責任感の無いネットの書き込み/中傷で終わっている」と感じませんか?


ロックンロールの役目は終わったのでしょうか?


それとも普通のエンターテインメントになってしまったのでしょうか?どう思いますか。


 

JONAS


またもや難しいけど良い質問だなぁ…参ったな…畜生(笑)


俺達はやっぱりライヴでアグレシィヴで興奮するエナジーの様な感情を聴いている人に提供していきたいと思っている。


俺がライヴに行った時も同じ様な熱狂する感情を求めて行く訳だからね。


だた確かにヒロが言う様に最近のバンド達にはそういった情熱を感じる事が少ないよね。


新しいバンドを聴いても、そのバンドからのメッセージやパッションやエナジーを何も感じない。


だからこそ、俺達は危なさや反発や胸が熱くなる音楽を創りライヴをしているし、みんなにもそう感じて貰えているって事なんだよ。


ロックンロールで人に衝撃を与える事って長い歴史の中で既に色々とされているからってのが質問の趣旨に合っているかもしれないけど。


だた、ライヴはだた音楽を聴く場所だけにはしたくないし、大きなSHOW(エンターテインメント)の要素をシーンに取り戻したい。


フィーリングやエネルギーを大きく伝わる様なエンターテインメントとして提供していきたいね。


 

● 僕は10代の頃に、将来の不安を考え悩んだ時期も有りましたが、「人生が100年では無く50年だとしたら、好きな事をして生きて生きたい!」と思ったら、簡単に今の様な生き方を選びました。


音楽も「趣味」で楽しめる事が可能です。でも「生き方」として選んだ切っ掛けってどんな考えだったのですか?勿論、将来の不安も有ったと思いますが…。


 

JONAS


今、ヒロが言った事には最高に同調するよ!スゲエ良い考えだよね!


俺も人生が楽しければ良いし、それ以外は考えないようにしている。


俺達の故郷であるスウェーデンは「社会保障の制度」が充実しているから、貧しいからって死ぬ事は無いからね(微笑)


ただ、俺の人生だってもしかしたら30歳で終わる…死んでしまっても不思議ではないからね。どんな生き方をしてもそれは本当に分からない事だよ。


だからこそ楽しい事をして生きて行きたいよね!


 

● この質問は国内/海外含め最近よくしている質問です。


エロスの要素が、ロックンロールからヒップホップ/ダンスホールレゲエ/エレクトロに奪われて、もう可成り経ちます。


戻ってくると思いますか?それとどうして要素をロックが奪還してくれないと思いますか?これは真面目な質問です(笑)


僕はロックのリスナーが他のジャンルに比べれて、明らかに夜遊びをしなくなった事が関係していると思います。


つまり破天荒では無く、真面目な人がバンドしているのが多い事実なんじゃないかと。


 

JONAS


一言で表現するなら全ての人達はその要素を求めていると思う。


俺達が最初にバンドを始めた頃は、100%男のオーディエンスだけだったけど、最近は50/50のバランスで男女が来ていると思う。


だからこの俺達の活動期間の間だけでも少しずつだけど、ロックンロールにもその要素(女性的=エロスって意味だと思います)戻りつつ有るとは思うな…まぁ、実際は分からないけどね。


 

OLOF


あとは<MTV:アメリカの若者向け音楽番組>とかの影響がやっぱり強いと思うんだよね。


20年前(80年代中盤〜90年代中期)は、ロック中心だったけど、今はそれ以外のヒロが言った様な他のジャンルがメインとなっている。


その影響も強いと思うよ。FUCK OFF♪(微笑)


 

● 分かりました(微笑)


音楽業界、それが正しい感覚だとしてもそれは「タブー」って有りますよね。


僕だったら好きじゃないアーティストは「オンエアしない/インタビューしない」ってなりますが、それをしていると問題が有ったりします(笑)


殆どのメディアは好きでもないものを絶賛してオンエア/インタビューしている状況ですが。


僕はアパレル関連にも拘っていますが、同じく好きでなくとも人気が有るブランドを扱っているお店を多々知っています。売上の為にって事ですよね。


共に僕は絶対にしたくないので断りますが。


例えばラジオだって共通点が無くても格好良かったら<ENFORCER>の特集も<JOHN COLTRANE>の特集もします。リスナーが戸惑ってもね(笑)さて質問です。


バンドとしてはマイナスだけど、それでも突き通している事/考えって有りますか?


 

JONAS


その考えは凄いクールだね!!俺も同じ気持ちだよ。


そんな考えのインタビュアーに質問をして貰って本当に嬉しいね。


俺達としては『〜をした方が良いけど、それはしない!』って考え方ってより、もっと純粋に『俺達がしたい事だけをする!』どんなシステムが有ろうとも「やりたい事だけをやり続ける」って事だね。結果的には同じ事だけど「無意識」に近いよ。


 

● 先程の「天の邪鬼」にも関連していると思いますが、僕は狭い範疇で好き嫌いを決めたく有りません。


メタルだけ/ロックだけ/エレクロトロだけって、僕は当り前過ぎて苦手です。


ラジオでもDJイベントでも「様々なジャンルの最高の音楽」を流します。


因みに服装もそうですね。細めも太目もどんなスタイリングも楽しみたいです。


さて、同様にENFORCERがカップリングツアーしたいバンドを「HR/HM以外のアーティスト」を2バンド、ピックアップして下さい。


勿論、貴方がリスペクトしていて尚かつ、その2アーティストのファンにも、ライヴを観てもらえれば共感してもらえる様なチョイスとその理由を一緒にお願いします。


 

JONAS


今活動しているバンドでないと駄目かい?


 

● いいえ、ご自由に!


 

JONAS


トリッキーな質問だね(笑)


そうだな…俺が聴いている音楽が99%が「HEAVYMETAL」だから、難しいけど(微笑)、残りの1%はMETALと同じ位のエネルギーやパッションを感じる音楽が有るから…その中でもなぁ、結局は…。


 

OLOF


<Jimi Hendrix>だね!


 

JONAS


あぁ、彼は最高だよな!あとは<CCR:Creedence Clearwater Revival>も最高だよな!でも結局ROCKとも捉えれるぜ?


う〜んROCK系でも良いのかい?(微笑)それとも全く離れているアーティストが良いのかな?


 

● ROCK系でも良いよ。ゴメン、もう少し分かり易く質問するね。


この質問は何故かといったら例えばMETAL系のバンドでは無いアクトを選んで貰って、その選んだアクトのファンや<ENFORCER>のファンが幅広く音楽を聴く切っ掛けになれば良いなと思って質問しているんだよね。


<ENFORCER>が今後3枚目、4枚目とアルバムを重ねていった時に、僕が大好きな<Queens of the Stone Age><The White Stripes>の様に、様々なジャンルのファンがいる様なバンドになって欲しいって期待が有るからなんだよね。


HM/HR中心の音楽性だけど、幅広いファンが沢山いるバンドになって欲しいってね。


 

JONAS


俺達にとってHM/HRの範疇だと<DEEP PURPLE>から、それこそ<MAYHEM>の間にある音楽が全部ってなるから(微笑)


その2つだって音楽的なコア(核)の部分で感じるエナジーは共通していると思っているしね。そのフィーリングやエッセンスを求めて聴いているってのが有る。


だからそれ以外だと本当に難しい質問だけど、歴史を遡ると<Chuck Berry>も良いし、<Robert Johnson>等の初期ブルーズから始まって、今に至るまでの変化した訳だから、その辺になるのかな。難しいね、やっぱり(微笑)


 

● こちらは毎回恒例の質問になります。


ENFORCERのオリジナルナンバーのみを演奏する「架空の2代目ENFORCER」各パートメンバーをチョイスして下さい。


冗談無しでクオリティーが高く、オリジナル同様に格好良いサウンドになる様な選出をお願い致します。


 

OLOF


OK!ならドラムスは<Vinny Appice:BLACKSABBATH、DIO>だね。


 

JONAS


ヴォーカリストは<Klaus Meine:SCORPIONS>だね。


他のメンバーを選ぶのは難しいけどベーシストは<Steve Harris:IRONMAIDEN>が良いね。


後はギター2人だねぇ…そうだね1人は<Yngwie Malmsteen>だ!一番巧いギターリストの1人だしね(一同笑)もう1人は…(暫く考える)


 

OLOF


もう1人も<Yngwie Malmsteen>だね。<TWO Yngwie Malmsteen>さ!(一同大爆笑)


 

● それで上手くバンドが機能すると思うの?(微笑)


 

JONAS


<Yngwie Malmsteen>はベストのミュージシャンだけど、それがベストの人間とは限らないからなぁ(一同大大爆笑)


 

● ナイスチョイスだね!


今の時代、東京公演のみのバンドが増えている事実が有ります。特にHR/HM系のバンドは、大変でも新幹線では無く、車移動で僕はもっと他の県にもライヴするしか方法が無いと思っています。


ハードコア/パンクバンドは国内でもちゃんと、廻っている事実が有るし、実際に熱いファンが各県に沢山居ます。


バンド側の提案や実費が出してまでもする気持ち…努力する気持ちが<ENFORCER>には有りますか?


日本のHR/HMシーンを変える最初のバンドになる、リアルな興味が有りますか?


 

JONAS


あぁ、勿論さ!


日本のファンとまだ触れ合ってないから、自分達のファンがどれだけいるのかが正直分からないけど。


俺達の音楽に関心を持ってくれているので有れば、当然ツアーしたいよ!一晩で成功を収めたバンドにはリスペクトを持つ事なんて無いしね。


認知して貰って大きな成功を収めるには、当り前だけどハードなスケジュールのツアーをしなくてはいけないってっポリシーが有るからね。


アメリカでもヨーロッパでもしているのに、日本ではしないって事は無いだろうしね。


 

● うん。でも「いるか?いないか?」って事は、言葉を変えれば「仕掛けるか?仕掛けないか?」でも有ると思うんだよね、僕は。


どんなバンドだって「JAPAN TOUR」をすれば、完売も有るし閑古鳥がなっている時も有る。


でも、そのツアー自体が少なからず何かしらの「切っ掛け」になると思うので…そういった「ハングリーさ」は海外では馴れたもんですか?


 

JONAS


そうだね。ヨーロッパでもアメリカでも実際にしている事だし、ライヴをして5人だろうがファンが少しでも来てくれるのであれば、俺達の見せられる最高のショウをするだけさ!


 

● 分かったよ。期待してます。「伝説」って其処から始まるもんだしね(微笑)


 

OLOF


OK!!期待してて欲しいね(微笑)


 

● 本日は有り難うございました。このインタビューで初めて<ENFORCER>を知った音楽好きの皆さんにメッセージをお願いします。


 

JONAS


俺達の音楽で楽しんでくれたら嬉しいね!そしてアルバムを買ってくれ(微笑)


 

OLOF


メッセージか…まぁみんながしているように「ダウンロード」でも何でもしれくれよ!(微笑)


 

● 最後に、僕の今後の参考までに今日のインタビューの感想をお聞かせ下さい。


 

JONAS


とても興味深い質問が多くてとても楽しかったよ。


本当に今までに無くて難しい内容だったから、その質問にちゃんと答えれていたか分からないけどね。


俺達も世界中で特定のインタビューに馴れていたから余計にね(笑)


 

OLOF


(声を変えて)『スウェーデンのシーンはどうですか?』『好きなビールの銘柄は?』とかな(笑)


 

JONAS


そうそう(苦笑)でも、ヒロの質問は自分の予想範囲を超えた内容だったから最高だったね。


あとは自分達のそうだった様に、コレを読んだり聞いたりしてくれた人にとっても興味深い内容だったら、もっと嬉しいね!


 

● ありがとう!!(笑顔)


僕も「そのまんまの事柄」は大嫌いなんだ。きっと君達もそうだと思うけど。


それだったら僕がする意味が無いしね。


 

JONAS


その通りだね!本当に今日は有り難う!!


 









 













 

 

 

 

 

 

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