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CULTURE / カルチャー

LAURA BALLANCE & JON WURSTER (SUPERCHUNK) / INTERVIEW

89年に結成したアメリカを代表するグッド・メロディー・ロックンロールバンド。


僕も十代に<MATTHEW SWEET>を知ってから、アメリカのポップロックを可成り聴き込んでいた頃に出逢った、思い入れの有るバンドです。


20代前半の僕の近くにいた人は、きっとインタビュー出来た事を、凄い驚くと思います。それではどうぞ!!


Interview. Laura BallanceBa.), Jon Wurster (Dr.)   Interviewer. 遠藤博美(SIDEMILITIAinc. 代表)


 

・SUPERCHUNK Official Web Site


・SUPERCHUNK Official Twitter


・SUPERCHUNK Official Facebook


・SUPERCHUNK Official Instagram


 

● 世界的に「インディーロック」という言葉に拘ったオーディエンスが多くいます。SUPERCHUNKのファンにも結構多いと思います(笑)


その感覚って僕からすると、例えば<WEEZER>が今でもカルトなレーベルからリリースしていたら新作も絶賛する様な傾向が一部有るシーンと僕は思ったりしています(笑)


タイミング的にも<ARCADE FIRE>が米英で1位を獲得しタイムリーですが(微笑)、もしスーパーチャックがビルボードチャートで1位を取ったとしたら、ファン/環境は確実に変わりますよね。


今までのファンが急に苦情を言い始めたりする事も多く考えられます。


さて、実際にその様なメガヒットを目指していたりしますか?そしてファンのその変化が起きたとしたらどう思いますか?


 

※…<SUPERCHUNK>のメンバーである「MACとLAURA」が89年に設立したレーベルで有る<MARGE RECORDS>に所属する<ARCADE FIRE>が2010年8月にリリースした3rdアルバムがイギリスで1位を記録、アメリカでも発売最初の週で156,000枚を売り上げてビルボードチャート1位を記録し、英米チャート制覇を成し遂げる。第53回グラミー賞では「最優秀アルバム賞」を受賞。


 

  LAURA


1994年にリリースしたアルバム「Here's Where The Strings Come In」(通算5作目)の時に…


 

  JON


いや1995年だね(微笑)


 

  LAURA


ごめん(笑)1995年にリリースした時に一番ピルボードの…いやメインストリームのお客さん達って言った方が良いわね。


その人達に届きそうな感じが何となくだけど有ったの。


その当時はNIRVANAとかが代表的だけど「インディペンデントなバンド」がもてはやされていた風潮だったから、『ブレイクするのかしら(微笑)』って多少は有ったわね。


そのアルバムに収録していた「HYPER ENOUGH」のラジオエディットなんかも、わざわざ作ったりしてみたしね。


でもなかなか私達にとっては実現するのが難しいのかな?「違和感」に近いのも有ったり、そういった「メインストリーム」には合わないのかな?って感覚が有ったわ。


 

  JON


いや、俺はそう思わないな。


実際には今回リリースした新作(MAGESTY SHREDDING)が実はチャートインを初めてしたアルバムだったし、君がさっき挙げた<ARCADE FIRE>や<SPOON>といったバンド達は、俺達よりももう少し洗練された「一般層にも聴き易い音楽」だと思うけど、俺達はそこまでは「聴き易い音楽」だとは思っていないから、今後も基本的には「メインストリームの層」には届きづらいのかな?って思うよ。


 

● 僕もイベント/ショップ/ラジオ等を10年以上していますが、<SUPERCHUNK>もこれだけ長い活動ですと、色々な心境の変化が有ったと思います。


今なら『馬鹿馬鹿しい拘りだったな!』って事と、未だに『これだけはやっぱりしたくないなぁ!』と思う事を教えて貰えますか?


 

  JON


拘りって面だと俺が思うに、多分…アルバムの作る事に対して今まではちょっと拘り過ぎていたかもしれないんだよね。


でも今回の新作(MAGESTY SHREDDING)は、余り考え込まずに制作していたって事があり、結果的に「今までで一番好きな音:フェイバリットサウンド」が表現出来たと思うんだ。


だから頑なにならず気楽にやった結果が良い作品になった原因かな?


其処が変化したね!


 

● なら、アルバムが気楽に制作出来たって事なんだけど、それは「長いレコーディング経験」によって得れたのか?それとも「特別な出来事」が有ったからなのか?


その辺はどうですか?


 

JON


今回のアルバム制作の過程で、俺自身は色んなバンドと一緒にやったりとか、常にドラムをプレイし続けたって事が有り、だから自信と安心感を持って制作に入ったんだよ。


それ以前のアルバムはレコーディングスタジオに入る前に「練習!練習」って重ねていったのが恒例だったし、逆にそれが「不安」にさせたり、細かい所まで「気になり過ぎたり」する原因だった(微笑)


 

  LAURA


フフフ(微笑)


 

JON


でも今回のアルバムは完全に「流れに身を任せて」完成まで辿り着いたって事かな。


 

● 良い曲をかいて、良いライヴをする。コレはミュージシャンとして当然の事です。


しかし、今の時代はどんなカルチャーでも当り前の事だけでは伝わりづらくなっています。情報が溢れている今の時代ですと。


二人にとって、先程の2つ以外に実践している事/考えてる事が具体的に何か有りますか?


 

  LAURA


素晴らしい質問!(笑顔)


 

JON


先ずは、ビデオ(PV)だよね。


今回も新作に収められている「DIGGING FOR SOMETHING」って曲でPVを創ったけど、結構「話題」になったんだよね!…ほんの一週間くらいだったけど(微笑)


そんな感じでまた新しい要素も発表していこうかなって思っているけど、ヒロが言った通り確かに沢山の情報が有り過ぎて「あっという間」に消えて行ってしまうんだ(微笑)


 

  LAURA


そうよね(微笑)でも「良いライヴ」っていうのが未だに「一番重要」だったりするのかな?って思っているの。


良いライヴさえすれば、必ず来てくれたオーディエンス達が<Twitter>や<BLOG>等で書いてくれるから。


『このバンドは凄いぞ!』ってそこで広めてくれるからね。バンドとしての基本はやっぱり「そこ」だと思う。


JONなんて可成りの<Twitter:マスター>だし、各メンバーが色んな<ソーシャルネットワーク>を駆使して、話題を広めていくってのは当然の様に大事になってきているわね。


 

● 僕はSUPERCHUNK大好きです。だからこそ此処まで来ているのですが(微笑)


 

  LAURA


フフ…(御礼として頭を下げてくれる:可愛いなぁ)


 

JON


ナイス!(親指を挙げて喜ぶ:やっぱり可愛いなぁ)


 

● いいえ、どういたしまして(微笑)


で、<SUPERCHUNK>には普通に考えて普遍的な良いメロディーの楽曲が沢山有ると思います。


実際にメジャーフィールドのポップスターに楽曲提供をして欲しいなぁ〜と僕は思っていたりします。


最近ですと<WEEZER>のリヴァースが提供してましたよね。


二人はその辺について興味無かったり/嫌だったりしますか?もし可能なら自分の曲を誰に提供してみたいですか?


 

  LAURA


面白いわ!この質問って(笑)今だったら<JUSTIN BIEBER>にして欲しいわね(笑)


 

部屋にいる全員


アッハッハッハッ♪(大爆笑)


 

JON


俺だったら<FOO FIGHTERS>だね。


さっきも話した「HYPER ENOUGH」とかを彼らがリリースしていたら、もっと「ビックヒット」になったんじゃないかな?って思えるよ!(笑顔)


 

● 先程の話の続きですが、実際はどんな音楽性でも簡単に言えば有名なスターがそのジャンルをフックアップしたら一般層に広がる事実が有ります。


<SUPERCHUNK>がそうだとは言いませんが(笑)僕の好きなアンダーグランドの音楽ジャンルだと、その可能性は低いです。


なので『僕自身が有名になって広く伝わったら良いなぁ』という考えが、今の僕の活動方針の重要な位置を占め、原動力になっています。


貴女の音楽に限らずですが、自分の力で変えてみたい野望/希望みたいのって何か有りますか?


 

  LAURA


凄い難しいし、興味深い質問よね!


これが貴方の質問の解答になっているか分からないけど、確かに以前は地元のレコードショップに自分の欲しいアルバムが置いてなかったり、ラジオで流れてなかったりで、聴きたい音楽が手に入らなかったり、情報が手に入らなかったりしたんだけど、そういう意味ではインディペンデントやアンダーグラウンドの音楽が届いて無かった事実が有るわね。


でも今はインターネットによってその「壁」は無くなった状態…誰でもそういったマニアックな音楽にも触れる事が出来る世の中になっていると思うの。


その辺の希望が有ったけど、もう既に変わったわよね。


 

JON


ただそれでバンドを知って、ちゃんとアルバムを買ってくれたら良いけどね!(笑)


※…違法ダウンロードしないでちゃんと購入してくれよ!って意味ですね(微笑)


 

  LAURA


ハッハッハッ♪その通りね!(大笑)


 

● それは大問題ですよね(笑)


では次はインスピレーションの質問です。


僕は良いポップメロディーを聴くと必ず「色」を連想します。


この曲は「淡い花の様なピンク」「木綿の様なベージュ」とか。


世界中を廻っている二人ですが、日本とアメリカとヨーロッパのオーディエンスのステージに向かってくる気持ちは、色合いにすると何色になりますか?


 

JON


取りあえず<ヨーロッパ>に関しては直ぐに浮かんでくるよ。「GRAY」だね!


 

  LAURA


ハハハハハ…♪ う〜ん「カラー」よね、「カラー」…


 

JON


日本はやっぱり暖かい優しいイメージが強いから「ORANGE」いや「派手なORANGE」だね。


アメリカに関して言ったら「その街」によって全然違うから難しいね…


 

  LAURA


なら、デトロイトは?


 

  JON


「GRAY」だね。


 

  LAURA


ロスは?


 

  JON


「YELLOW」…って感じかな。


 

  LAURA


シアトルは?


 

  JON


「GREEN」に近い「GRAY」…まぁ気候もそうだけど「スターバックス」(のマーク)が連想してくるからなんだろうけど(笑)


 

  LAURA


アハハハハ♪(大笑)


 

● アメリカ人の凄い所は、感情や考え、そして自分自身を前に出していくオープンな部分です。


日本人の凄い所は、その規模は小さくてもどの国よりもディープで深く追求する部分です。


貴方からみたアメリカ人と日本人の凄い所を教えて下さい。


 

  JON


日本の方は、どんな小さな出来事でも興奮してくれて、それを追求し求めていく傾向を感じるね。


ライヴ後でもファンの皆は全てのアルバムを持っていてくれてたりするし、それに全部サインして欲しい!って言ってくれるくらいだからね(笑顔)


日本人はそんな追求心が凄いと思うよ。


 

  LAURA


そうね!本当に入り込む…夢中になる事が出来るのでライヴを観ていてくれて泣いちゃったりとか…感情を剥き出しに出来る事が素敵だなって思うわ。


逆にアメリカだと「もっと遅い時間帯にライヴをする」ってのも関係しているとは思うけど、そんなに音楽に対して入り込んでいるってよりかは「酔っぱらっている」事が多いから。


そんな暢気な人が多いわね(苦笑)


 

● SUPERCHUNKのオリジナルナンバーしか演奏しない「架空の2代目SUPERCHUNK:メンバー」を各パートチョイスして下さい。


おふざけ無しのオリジナル同等の格好良いバンドになる様なチョイスをお願いします。


 

  JON


おぉ…難しいなぁ(笑)ちょっと自分達の楽曲はしなそうなメンバーで聴いてみたいしなぁ。


ドラムは…<KEITH MOON:THE WHO>が良いね。彼はスーパープレイヤーだしスイングするプレイも最高だ。


シンガーは…<ROBERT PLANT:LED ZEPPELIN>?


 

部屋にいる全員


ワッハッハッハッ♪(大爆笑)


 

  JON


ベースは<JOHN ECTWISTLE:THE WHO>…


 

  LAURA


<THE WHO>がもう2人もいるなら、ギターは<PETE TOWNSHEND:THE WHO>?


 

  JON


<THE WHO>!!(大笑)そうだね、彼らに全パートして欲しいね!!


 

● それを想像したらどうですか?(笑)


 

  JON


ギャハハハハ♪(大笑)それなら<ROGER DALTREY:THE WHO>に歌わした方が良いんじゃないかな!!(笑)


 

● それではこれで初めて貴方達の音楽を知り、気に入った方達にメッセージを!!


そして昔からのファンには貴方の希望する我が侭なリクエストをどうぞ!!


 

  LAURA


チャンスを頂戴ね(笑)


 

  JON


そりゃあ良い案だ!(笑)


 

 LAURA


もっと好きになるまで聴いて欲しいし、機会が有ったらライヴにも遊びに来て欲しいわ。


私達の真骨頂はやっぱりライヴだから。


昔から応援してくれているファンの皆には、一緒に歌って欲しい。本当にそれは嬉しいから、恥ずかしがらずに大きな声でライヴで一緒に歌って欲しいわ。


 

● 今日は有り難うございました。


最後に今日の僕のインタビューの感想を参考までに教えて下さい。


 

  JON


それも良い案だね!!(大笑)


冗談を抜きにして、凄い<SUPERCHUNK>の内面を考えてくれているのが分かるインタビューだった。


僕らも余りこんな感じのインタビューは受けた事が無いからね!本当に感謝しているよ。有り難う!!


 

● いいえ、こちらこそありがとう!!


それではこの後のライヴで一緒に歌わせてもらいますね(笑)またお逢い出来たら嬉しいです。


 













 

 

 

 

 

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