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90年代を代表するバンドが遂に復活を遂げた!!可成り面白い発言が飛び出してます。
あの例えは『あぁ、この方はやっぱり生粋の歌い手さんなんだなぁ!』って感動した位です。
それではどうぞ!!
Interview. 磯部正文(HUSKING BEE) Interviewer. 遠藤博美(SIDEMILITIAinc. 代表)
・HUSKING BEE Official Web Site
● 12年目を迎えたこの番組で何度もオンエアさせて頂いている<HUSKING BEE>ですが、インタビューとしては初登場となります。
勿論、ライヴも何度か観させて貰っていますよ。本日は宜しくお願い致します。
磯部
宜しくお願いします。
● 基本的なインタビューは他の雑誌やラジオ等で皆さんもチェックしていると思いますので、僕自身が本当に気になっている部分を何点かお聞きしたいと思います。
先ずは、やはり2005年に解散し、2012年の昨年に再結成となりました。先日リリースしたアルバムも約9年振りとなりますし、メンバーも2人代わりました。
それだけの事が有った訳ですが、もし同時期に同じ状態で「違うバンド名」でアルバムを創ったら、やはり全く違う作品になったと思いますか?
もしそうだとしたら具体的にどう変わると推測できますか?
その磯部さんが推測した部分が僕は「HUSKING BEEの本質」なのかな?と思い質問したかった訳ですが…
磯部
えぇ〜っと…先ずは「全く違う作品」になったと思いますね。
そうだとしたら……その他メンバーや…バンド名しかり…何かしらのコンセプトがあってきたのであって、多分<HUSKING BEE>って自分でやっていたってのも有りますから、
同じ条件でも名前が違えば<HUSKING BEE>とは違う様なものを意識した同じジャンルじゃない…
他のジャンルから良さ(影響)を取り込んでとかになっていたかも?しれませんし。
● はい。
磯部
まぁ以前、そういった事を<MARS EURYTHMICS>ってバンドで、していた節も有りましたし<MARS EURYTHMICS>っぽいサウンドになったんじゃないかな?って思いますね。
● では、今回は<HUSKING BEE>って名義で復活した訳じゃないですか?
今のお話を聞かせて貰うと「違うジャンル」というか「違ったタイプ」の音楽になるって事でしたが、その<HUSKING BEE>って名義でやるってのは、本質の部分で「PUNK BAND」って意味があったりするんですか?
磯部
えぇ〜まぁそうですね。
● う〜ん。
磯部
やっぱり<HUSKING BEE>の時は、その「アメリカのバンドとの接点」が大きかったですし、
元々イベンターさんから計らいで<BAD RELIGION>の前座をやらせて頂いたりとか、数え上げればキリが無いですが<MR.T.EXPERIENCE>とか<BRAKET>とか<SICKO>とか、色んなバンドとツアー出来たり、
自分の好きな「POP PUNK」とか「PUNKの精神を持ったバンド」とか…
それこそ「HARD CORE」とかのバンドとか、ROCKのバンドも好きですし、色んなものが好きなんだなぁ〜って中で、主には「PUNK ROCK」でしょうけど、僕の中では「POP PUNK」の感じ…
イメージがしっくりくるんでしょうけどね。ハスキンは。
● 分かりました。では、次の質問になります。
やはり90年代中盤から2000年前半頃までは「凄まじいバンドシーンの盛り上がり」が有った訳じゃないですか?
磯部
はいはい。
● 早いもんで既に20年近く経つ訳で、リアルタイムな僕としても実感は湧きませんが、それだけの月日が経ち、最近はあの時代の音楽ムーブメントを検証する様な傾向が有ったりします。
その先端で走っていたバンドだからこそ質問したいのですが、あの時代にすら無かった2013年現在の「音楽シーンの良さ」って何が有ったりしますか?
磯部
言い方が難しいんですが…
う〜ん、そうだなぁ…良さ……
自分として良いなと思うのが、なかなか僕らがやり始めた90年代後半とか、音楽を好きになった90年代前半とか、80年代後半もかな?『凄い音楽がいっぱい有るな!』『自分達でもやりたいな!』って流れでバンドをやるじゃないですか?
● はい。
磯部
で、90年代の中盤くらい?94年とか、僕がまだ20歳位ですけど、その頃はやっぱり誰も彼もが「気軽にバンド出来た」みたいな、趣味の延長でも出来たし、みたいなのが有った訳じゃないですか。
● はい。
磯部
でも、最近はやっぱり淘汰が有ったと云うか、「本当に音楽をやるべき人達がやっている」って感じが良いなと思いますけどね。
● あぁ!!成る程。
磯部
本当に「やらざる負えない人達」がやっている様な…
● はい(微笑)
磯部
フッ♬(笑)
● フフフ…はい、そうですね(笑)
※この辺は磯部さんは有る意味で自分自身の事も言っている訳になるので照れたのだと思います。
磯部
そんな人が残っているのかぁ?って思うんですけどね。
● 今の時代って「YOUTUBE」や「MYSPACE」って有るじゃないですか?
磯部
はい。
● 90年代にはなかったじゃないですか。
当時はデモテープ作って送ったり、極端な話だとライヴで全国を周るしか方法が無かった訳で、今でしたら音楽をそれらを使えば全世界何処にでも発表する事が可能となった訳で、
それってミュージシャンとして「音楽のプラス」って捉えたりするもんなんですか?
磯部
僕はその辺が助かっているなって感じは、あまりしてないですけねぇ。
アレは昔でいったらライヴハウスの前でチラシを配っている感じに近い感覚ですね。
本当に携わる人は観て下さるかもしれないですけど、ライヴやってなんぼだなって思っているので、
その時に手応えが有るか?ってのが大事なのは何年経っても変わんないなって思ってるので。
● あぁ、確かに。
磯部
そういった悲喜交々、チラシを配るよりかはライヴをやった方がお客さんが集まってくると思うので。
● うんうん。(これは何よりもライヴがバンドの告知になるって意味を指していると思います)
磯部
YOUTUBEで観たからお客さんが沢山集まったってイメージは全く無いというか…(笑)
● 成る程(笑)分かりました。
では先程も少し話に出ましたが、次の質問はPUNKBAND…POP PUNKBANDとして捉えて貰って良いのですが、そういった括りに現在、磯部さんが拘っているかどうかは、まだ分かりませんが、
僕の中で長年活動を続けているPUNKSですと、初期では「PAUL WELLER:THE JAM」や「ELVIS COSTELLO」、近年だとやはり「BILLIE JOE ARMSTRONG:GREENDAY」など、生粋の反発精神が有るけど、自然にメロディーの良い曲を歌い創ってしまうアーティストがいます。
僕にとっては磯部さんもその括りに入ります。
現在、共鳴出来る国外の作曲家はどの辺になりますか?
この辺は勿論、<HUSKING BEE>を最初から聴かせて貰っているので、初期の頃に影響を受けたであろう「US/UKのメロディックパンクバンド」の事も理解した上での上記のアーティストとの検証になります。
そして、もう一つになりますが、現在も音楽の速さ(BPM)に対しての拘りが有ったりしますか?
磯部
えぇ……
後半の曲のスピード感についての質問から答えますけど、音楽をやる時のBPMは最近もメンバーに言ってますけど、その日のライヴとか曲順とかに依って、何曲目かで「欠けボタンの浜」(曲名)にいく時は、『この日はこういったテンポで欠けボタンをやりたい』って伝えたりしますし、
『THE SUN AND THE MOON(曲名)はこうだ!』とか、この曲いく時はこうだとか…
なんか『ちょっとだけ速くして』とか、その日に依って違ったりはしますけどね。
● その日のライヴハウスに入ってからリハをやる段階で…
磯部
も、有りますし「対バン」の相手にも依りますし…少しだけ。
● 以前より、曲の速さだったりメロディーって全く同じとも違うとも捉える事が可能ですが、「速い曲に対する欲」って有ったりするんですか?
速い曲って言っちゃうと凄い単純な表現になってしまいますが(微笑)
磯部
どうだろうな〜…
あんまり昔から速い訳ではないからなぁ(笑)
● それはそうですけどね(笑)
凄いスピードナンバーが<HUSKING BEE>に有るって訳ではないのですけど、でもPUNKって「速さやテンポ」が重要じゃないですか?
磯部
うん(微笑)聴くのだったりは好きだったりしますけど、自分としてはアルバムに2曲くらいで良いかなって思いますね。
全曲速いと『ちょっとなぁ〜』って。そんなのがあって<ハスキン>なんだと思うんですけどねぇ。
● では、さっき例に出した<PAUL WELLER>や<ELVIS COSTELLO>や<BILLIE JOE ARMSTRONG>を含めて、最近のなかで「良い曲を書くなぁ」とか「共感や共鳴出来るなぁ」ってアーティストアは誰だったりしますか?
磯部
う〜ん、ずっと…結構…おこがましいですけど自分と近いんじゃないか?と思っているのが<SNUFF:DUNCAN氏>や<WEEZER:RIVERS CUOMO氏>とか…
英国と米国を挙げるなら、その二人が凄い親近感が有ります。
● その二人とも磯部さんもアーティストとして活動してる期間って長い訳じゃないですか?
で、当たり前ですが同じ様に3人とも歳を重ねていく訳じゃないですか。
昔の音楽の感じと今の音楽の感じを比べても3組とも違いは有ると思いますが、ずっと変わらず共鳴する部分を感じ続けるって事ですか?
磯部
そうですね、何年経っても。
昔の曲を聴いても良いですし、今 創っている曲も素晴らしいですし、生粋のメロディーメイカーだと思いますね。
● 成る程。
今回も長い全国ツアーです。
僕もイベントやお店を15年以上やっているので受ける側と投げる側のズレ…提供する事柄の趣向のズレってあったりします。勿論、それは当たり前だと思っています。
さて磯部さんの中で、応援してくれている方々が自分に求めているバンド全体としての側面と、自分が打ち出したいバンドの側面や方向性の一番ズレを感じる部分ってどんな部分だったりしますか?
逆にもう、そう云った葛藤は無かったりしますか?
磯部
今はそんなに無いですね。
● 昔は有ったりしましたか?
磯部
う〜ん…まぁ極端って訳じゃないですけど、「凄いストイック」だったり「凄い真面目」とか思われていて、中には「真面目でしたよね?」って。
『ふざけるな!』って思いましたけど(大笑)
● ギャハハハハ!!(大笑)
磯部
クックック…(笑)
なので、冗談も上手く言えない感じだったけど、30代も半ばになり、冗談も云いたくなったりすると、初期の頃のファンが『真面目な人だと思ったのに…』って。
● ハイハイ(笑)
磯部
なんか、面白い事を言いかけただけでも…そんな事もあったけど、最近はまぁ…『真面目なとこも有るしさ……色々なとこも有るよね!』って(笑)
● ハイハイ(笑)
磯部
必ずお客さんはそう思っていて。
あと個人ではなく<HUSKING BEE>としてもそうですけど、今回やっぱり「再結成」にしても『メンバーが違うじゃないか!』って。
● うん。(僕は触れないつもりだったので少し驚いています)
磯部
まぁ絶対にいるなとは思っていましたけど。(オリジナルメンバーでの復活を)求めている人達が。
でも、簡単に云えば自分の親友が結婚していて、その相手も親友だとしますよね(微笑)
● ハイハイ(微笑)
磯部
でも、何か色々とあって別れたと。離婚したと。
● ハイハイ(微笑)
磯部
『おいおい!結婚しろよ!もう一回!!』(強い口調)
● ギャハハハハ!!(大笑)そう言われている感覚だと(笑)それは当人としては困りますよね(更笑)
磯部
『おいおい!その二人じゃないと最高じゃねぇぞ!』みたいな(少し笑いながら強い口調)
● ハイハイ!(笑)その例えは凄い分かり易いですね!!
磯部
なんか…本当に…『あんねん!!』みたいなね(大笑)
● ギャハハハハハ…!!(超大笑)
磯部
でも何か『向こうがこうだったんだよね』って(理由を)本当に言い続けるのも、なんか「良くない離婚」じゃないですか?
● はい。
磯部
だから、まぁ…何が有ったかは、お互いに『外に言えない事は有るよね』って思って。
だから僕も色んな事を色んな側面で見ますけど、僕は何でも全ての事を声に出さなくても良いよなって思うので。
どっちがどうだ?なんて分からないけど、けど色んな事は有るよな!って思うし。
あんまり人に求めていると、多分…自分が人に与える力が無いからなんだろうなって思えて。
なので求める方が気にしないで、与える力だけつけていこうかなっって(笑)
● はいはい。ネガティヴじゃなく。
磯部
ズレがあっても仕様が無いなって思えるし、求められるものを全部引き受けられる訳がないし。
そう思ったので最近はちょっとズレすらも楽しい。
『我が侭だなぁ、この人は!』って位に。
磯部&HIROMI
ハッハッハッハ…!!(大笑)
● 実は先日のゲストインタビューだった<TOKYO NO.1 SOULSET:BIKKEさん>も同じ様に、最近は色んな活動をしていると『そんな筈じゃなかった!』と真面目なイメージが有ったらしく、同じ様にファンが離れていっているかも?とおっしゃってましたよ。
磯部
ハハハ…(笑)
● やはり長く活動を続けていくと、そういった部分が有ったりするんですね。
磯部
そうですね。
● では最後になりますが、この番組を聴いている解散前からのファンではなく、復活後に気になってアルバムを買ってくれたり、ライブに行こうと思っている新しいファンにメッセージをお願い致します。
長いファンはもう沢山メッセージを頂いているので、新規優先で(笑顔)
磯部
自分で言うのもなんですけど、<HUSKING BEE>は、スルメ的な曲が多いと思うので、『何だかこの曲は馴れないなぁ』って思っている方もいるかも知れませんが、病み付きになっちゃうと思うので…(微笑)病み付きになって下さい。
● 成る程(微笑)
磯部
クックック…はい(微笑)
● アルバムも沢山リリースしておりますし、可成り長いツアーがこれから続きますので、きっと皆さんの街の近くに<HUSUKIN BEE>がやって来ると思います。
是非「生」で面白い側面も…(微笑)
磯部
はい(微笑)
● 真面目じゃない側面も踏まえて楽しんで貰えたら最高ですね。
今回は緊急インタビューだったのですが、お忙しいスケジュールの中、本当に有り難う御座いました。
磯部
こちらこそ有り難うございます!
● これは毎回聞いている事なのですが、今後のインタビューの参考までに今日のインタビューの感想を出来たら具体的にお願いします。
これはファンとしての僕の公私混同です(笑)
磯部
なかなかPUNKの…久しぶりにPUNKってワードが出てきたりとかしましたし、もっと「えぐっても」…僕みたいなタイプにはもっと「えぐっても」良かったんじゃないかと?(微笑)
● それは今度逢った時に、直接インタビューさせて貰ってえぐらせて貰いますね(笑)
磯部
はい、是非(微笑)
● 有り難うございました。
それでは新譜「SOMA」から最後に曲をオンエアしたいので、曲紹介お願い致します!!
磯部
それでは最新作のアルバム「SOMA」から<FEEDBACK LOOP>を聴いて下さい!!
<あとがき>
といった感じでした。如何だったでしょうか?
実は本当に急遽インタビューだったので、ツアー前のリハーサル中のスタジオでの電話インタビューでした。収録終了後にご挨拶していたら『五月蝿くなかったですか?』と質問され、『ちょっと聞き取り辛い部分は有りましたが、大丈夫でしたよ』と返答する。『実は今、Hi-STANDARDのツネ君がスタジオに遊びに来て、ドラム叩き始めちゃって(笑)』との事でした。
思わず笑っちゃいました。
現在全国ツアー中の彼等のライヴと作品を是非皆様も体感して下さいませ。
そうだ!新譜の感想だ。僕は解散前と前期とも後期とも違うって感じます。当たり前と言っちゃ当たり前ですけど。解散せずに続けていたらここまでバンドサウンドじゃなかった気もします。
正に前期と後期の好きな部分がマッシュアップして、優しさがアップした様なアルバムと感じましたよ。ライヴ楽しみです!!
アイテム
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