RALEIGH / ラリー(RED MOTEL / レッドモーテル)
“SPACE RENDEZ-VOUS” TWO-TUCK TROUSERS (GRAY / Wide Tapered)
¥34,980円(税込)
1:此処数年で定期的にインタビューや弊社ラジオ番組にコメント頂き光栄に思います。
以前は清水さんにお話を伺っておりますが今回は柴田さんにインタビューさせて頂けるとの事でとても嬉しいです。
前回お逢いした際の写真撮影時に柴田さんの隣に呼んで頂き肩を組んで頂いた時の恐縮経験は永遠に記憶に刻まれております(笑み)
それでは宜しくお願い致します。
先ずは全国ツアー「LIVE CIRCUS vol.4」から。本当に素晴らしい試みだと思います。今回で4回目なので今更試みというのもおかしな話ですが(笑み)
【 ANTHEM / アンセム 】の様な歴史も実績も有るバンドですら地方ツアーは大変だと思うので凄い攻撃的且つ挑戦的な企画だと毎回発表される度にリスペクトしております。
私は以前から「HEAVY METAL / HARD ROCK(HM/HR)」と「HIP-HOP」のアーティストはもっと東名阪ツアー以外の地方もすべきだと様々な場所で発言しております。
この辺はジャンルとしてのバンド人口が関係してる点も有るでしょうが、それでも有名無名問わずヴィジュアル系やPUNK / HARDCOREのシーンと比べるとツアーするバンドが圧倒的に少ないです。
シーンと云う言葉自体は個人的に好まないのですが、でも実際にそう云ったツアー活動が無いとシーン自体が広がらない事実は絶対に有ると思います。
実際に今回で4回目となりますが、柴田さん自身の目的としてはアルバムリリースのツアーで行けてない地域のファンの為にって事が最初に有ると思いますが、上記の様にシーンの為だったり、それ以外の目的が具体的に有ったりするのですか?
もしもシーンのためになっているのならそれは光栄なのですが、基本的には心の叫びに沿って動いている感じなんですよ。
僕らは2001年に再結成してここまで休まずに活動してきました。
再結成当時、日本にはハードロックやメタルのバンドがあまり多く活動していなかった様に思います。もちろんとても頑張っているバンドはありましたが。
でも日本の大都市を周るようなツアーを定期的に行うといった活動を構築できていたバンドはそう多く居なかったように思います。
なので僕は再結成するにあたって、“ロックバンドでも日本でちゃんとメシを食っていけるんだ”という、所謂ビジネスモデルのようなものを確立したかったんです。
定期的にアルバムをリリースし、札幌、仙台、東京近郊、名古屋、大阪、広島、福岡などの人口の多い都市のツアーを組み、それをルーティン化するというような。
まあ、これもいろいろな事を乗り越え、細かな事の変更の繰り返しやブラッシュアップを図りながらでないとなかなか前へ進めないので大変なんですけど。
で、その中でずっと感じていた事は、“これはこれで良いに違いない。だけど、なんとか違うベクトルを持つツアー形式を組めないものか。普段なかなか行けない街へも出向いて行かなければ…”という事だったんです。
例えば、『大阪は近いけどどうしてもライヴに行けない』『名古屋は隣の街だけどそれでもコンサートに行けない』というような必ず人はいると思っていましたし、だとしたらこちらから行くというのは当たり前の事だと考えていました。
なので何度もスタッフと話をして、時間をかけながら《 Live Circus 》というツアーを組み立てていきました。
メンバー以外は少人数スタッフと必要最低限の楽器や機材。全ての工程は原則的に車移動。
基本理念は《どうあれ、とにかく行って目の前で全力で演奏する》です。
バンドの本質や力ってそんな時ほど露骨に出るものですから、なかなかスリリングな挑戦ではありますが、だからこそ面白いわけです。
このツアーの会場は比較的小さなライヴハウスが多いのですが、驚くほどの至近距離でアンセムというバンドを観て聴いてもらうという事こそ全て。
あとは観た方々がどう感じたのか、、です。
僕は以前からその辺は音楽的な問題では無く、単純に「日本の人口規模」「ファッション(衣服)」そして「若手ポップアイコン不在」だと思っております。
例えばデビュー当時の【 X JAPAN 】がアメリカの【 KISS / キッス 】の様に世間から「ヴィジュアル」と云うジャンルでは無く最終的に「HR/HM」と認識されてたら違ったかも知れませんし、
もし【 BABYMETAL / ベビーメタル 】が男性だったら相当に激変したと思います(どんなショービジネスも女性ファンが盛り上がって初めて流行や普及に繋がるのは立証されてます)
それでもずっと大きなフィールドで活動を続け、更に今年はワールドワイドで音源デビューされた【 ANTHEM / アンセム 】は本当に凄いと思います。実際に数十年もこの世界で活躍してる柴田さんから考えるとこの辺の事はどうお考えですか?
おそらく僕は周りを見ながら自分の進む方向を考えたり、変えたりできるタイプではないので、音楽関係でいえば、世の中で起こる現象についてあまり深く考えないほうだと思っています。
何であれ、僕は自分がやりたいと思った事をやりたいんです。出来ることならやり抜きたい。
このタイミングで音源の世界発売というのも“カン”というのか、心の声というのか….
とにかく、ふと考えた事がとても重要な事のような気がした場合、なんとかしてそれを達成したいと思うわけです。
知らず知らずのうちに分析したり予測したりしているのかもしれませんが、とにかく、心の中で大きくなっていくものを感じたら、それを形にしたいんです。
至ってシンプルな思考と行動だと思います。あまり“たら”“れば”もないですね。
なんか答えになってませんけど、、(笑)。
その流れで県民性だけでなく国民性もやはり有ります。今回の新譜「NUCLEUS」は全世界(ヨーロッパでは「NUCLEAR BLAST」北米 / オーストラリア / ニュージーランド「GOLDEN ROBOT RECORDS」)同時リリースなりました。
先日もドイツで行なわれた音楽フェス「KEEP IT TRUE XXII」に出演したばかりです。
そんな海外でのリアクションですが、日本との違った側面に反響が大きかった部分も多々有ると思います。
1987年にも海外でのライヴが有りましたが、出来たら具体的にお聞きしたいのですが、今回ライヴだけでなくサイン会などでも色々と交わしたファンとの交流の中で【 ANTHEM / アンセム 】の具体的にどの部分(マニアックでも構いません)に興奮しておりましたか?自身でも気付いてなかった点など有りましたか?
僕達はただひたすらありのままのアンセムを表現する事に徹したんです。
力んでいつも以上の何かを提示しようとしても、それは無理な事だし、きっと間違っているはずです。
まあとにかくそんな事を考える余裕も無かったんですけど(笑)。
あそこに集まったオーディエンスが僕らをどう思ったかわかならいですけど、サイン会は盛況でした。30年間待っていたというファンの方々に会えた事は本当嬉しいし、また申し訳ない気持ちにもなりましたね。
彼らはドイツの各地方から、スペインから、ベルギーから、ギリシャから、イギリスから、南米からフェスに来て、アンセムを観聴きし、歌い、そしてサイン会に参加してくれた。
そういう意味では日本のファンの方々と同じだと感じました。
どの国であれ本当にみんな熱心だし、ピュアに僕らの音楽を好んでくれていると感じさせてくれました。
あらゆる事を超えたリンケージを感じます。
ずっと思ってるのですが、毎回ライヴの際に1曲でも柴田さんが演奏しつつリードで歌うのを聴いてみたいって事です。実際に自身のボーカルワークについてはどのようにお考えですか?
コーラスだからこそ歌う事が面白いって感覚ですか?それともあくまでもライヴでの楽曲の良さをキープする為だったりしますか?
歌うという事自体は好きなのですが、それでもメインで歌うとなると自分の声はそれに向いているとは思わないし、あまり自分の歌声は好きではないですね。
リフを作る時によく使うE,G,A,C,Dなどのコードに合うメロディも僕にはキーが高過ぎる。
まあ、ハーモニーはライヴで曲を表現するために必要な要素だとは思いますが、、、とにかく、ちゃんと弾いてちゃんと歌うのってやっぱり簡単ではありません。
リハーサルの度にもっと歌が上手くなりたいものだと考えていますよ(苦笑)。
世界同時リリースって側面だけを捉えるならば、日本のファンとしては『何故にもっと初期の代表曲を…』と思う方も多い筈ですが、だからこそ純粋に柴田さんの考える楽曲の完成度、それと以前から初期の代表曲は何度が再レコーディングしてる点などを踏まえて再始動後の楽曲に絞るのは納得出来ますし、柴田さんらしいなとすら思います。
実際に上記の2点を考えるならば海外の新たなHM/HRファン(純粋に楽曲の精度)、いつも応援してくれている国内のファン(ヴォーカリストの違い)双方に対して商業的にも実はベストなのかも知れません。
そして選曲以上に気になってる点は全ての歌詞が英詩に変更した点です。
確かに以前は100%の常識として「海外進出イコール英詩」でした。此処が英語圏でない日本の音楽の大きな壁(鬼門)だったのは事実ですし、現状でも勿論有ると思います。
韻の踏み方や言葉数ですら変わるのでオリジナルの歌詞が存在するからこそ可成り難しい事だと思いますし、実際に交流有る長期海外留学経験や国際結婚の両親から産まれた環境など流暢に会話出来るミュージシャンですら、歌になるとネイティヴな発音 / ニュアンスの問題が有り、可成りのスキルが必要とされます。
もっと簡単に云えば日本語がベラペラの外国人がイコール日本の歌も上手いのか?…と云った方が早いかもしれません(笑み)
ですが、ネット時代に入ってからは世界各地の様々な音源が気軽に聴ける様になった背景も有り、日本語のままで海外進出するバンド / ミュージシャンも多くいます。言葉を重要視する「HIP-HOP」の世界ですら日本語のまま海外で評価される場合も多くなってます。
だからこその質問なんですが、今回の英詩はバンド側のチャレンジしたい気持ち / 一環だったのですか?それとも海外の各レーベルから提案された条件の一つだったのですか?
私は今の時代の変化、そして【 ANTHEM / アンセム 】の持つスキルなら日本語のままでも十分に格好良さが伝わる筈って思ってるのですが。
日本のスタッフと海外のスタッフの意見とバンドの意向を総合した結果です。
難易度的な意味合いで英詞であるということを避けるのが嫌だったという部分もありますね。
また、僕らはジャパンカルチャーの一環でも、その申し子でもないわけで、正面から音楽だけで出ていく感覚がありましたから、まあ、決して英語かぶれなのではなくて、そこで強行して日本を押し出すということも逆の意味で自然ではないように感じていました。
日本が大好きな世界の人達に向けてではなく、世界中の普通のロックファンに自己紹介する時にはやっぱり英語で名乗ろうや、、というような感覚です。
私が思うにやはり日本の傾向と違い「スピード感(FAST)よりグルーヴ感(MIDDLE)を大事に捉える海外の音楽ファン」を多少は意識したのだろうか?と思ったのですが、実際はどうなんでしょうか?
もっとシンプルに時間の経過と共にライヴ演奏などで気付いた点を補充したビルドアップだったのでしょうか?
敢えて基本的な構成は変えないというコンセプトだったので、細かい所に気づいてくれるたり発見してもらえると嬉しいですね。
選曲に関してはメンバー、スタッフとミーティングを行い、候補を絞り、その中から、今のラインナップに合うと思うものを僕が選びました。
傾向としてグルーヴ感を感じるのだとしたら、それも今のラインナップの特徴の一つなのかもしれないですね。
基本的なアレンジを敢えて変えなかったのは、今のラインナップでライヴの感覚を基本に曲を録音すれば、それなりのものが必ず出来上がるはずだと思ったからです。
ですが、それでも此処まで長くメジャーフィールドで大きく活動を続けてる【 ANTHEM / アンセム 】の凄さについて考えるといつも思う事が有ります。
それは当然に楽曲の特徴です。あくまでも演奏のスタイルはオールドスクールと云われる正統派HM/HR
だと思います。当然に海外の有名HM/HRが好きな国内のファン誰もがそう思う筈です。
ですが、その要素に日本の音楽シーン(歌謡曲と云っても良いです)で伝統的に好まれるコード感 / メロディーセンスを同調させる事が実現してるからだと思います。だからこそ、その部分が海外のHM/HRファンからすれば他の海外バンドでは聴けない強い個性と捉えてるのかなと思います。
【 X JAPAN / Xジャパン 】や【 LUNA SEA / ルナシー 】にもその辺を同調するセンスの高さに共通点を感じれます(特に後者の方)が、此処まで正統派と云われるHM/HRの魅力を損なわなず(ポップになり過ぎない)個性に繋がってるのは本当に唯一の成功例だとすら思います。
これもちょっと失礼な表現になりますが【 ANTHEM / アンセム 】の楽曲そのままで、今のメジャーアイドルやタレントが歌ったら相当大ヒットする可能性が高いとすら思います。(ANTHEM活動休止直前 / 休止時代など既に手掛けるとも思いますが)
私の中では時系列を踏まえて【 細野晴臣 】さん、次に【後藤次俊 】さん、そして【 柴田直人 】という凄腕ベーシストメロディーメーカーの位置づけだったりします。
リーダーであり基本的に殆どの楽曲を手掛ける柴田さんとしてこの辺の「HM/HR」と「日本人としての音楽感」のバランスはどのようにお考えですか?長い作曲活動でもう直感 / ニュアンスかも知れませんが改めて自身で分析して貰えると凄い嬉しいですし、全国の国内HM/HRバンド達へのヒントになるかも知れません(笑み)
育った環境には毎日必ず昭和の歌謡曲、グループサウンズ、60〜70年代の洋楽ポップス、フォークソングなどがありました。
どの時代どの時期にも信じがたいほど素晴らしい音楽家や楽曲は存在していましたし、そうでないものもありました。
良しにつけ悪しきにつけ、僕はそれらにどっぷりと影響を受けて、身体中の細胞がその色に染まっているんです。
だから僕の価値観、僕の物差しは、好きも嫌いも良いも悪いも、全て子供の頃から聴いて育った音楽からの影響と言えます。
もし僕の作るものにオリジナリティがあるとすれば、まぁ矛盾した話しではありますけど、それは過去からの影響そのものなんです。
自分で良いと思えるまで決して諦めないという僕の性質自体が、ある意味では作品を作る上でバリエーションや個性を狭めてしまうこともあるかもしれません。
だからあまり偉そうには語れませんよ(苦笑)。
上記の様にジャンル関係無く生粋のメロディーメーカーとして私は柴田さんが大好きです。
だからこそ他のジャンル以上に様式美を大切にする「HM/HR」だからこそ、他のジャンルでも柴田さんが唸る程の楽曲を何曲か教えて欲しいです。そのメロディー聴いた時に『悔しい!』と思える程の楽曲を理由を踏まえて。マニアック過ぎる回答でも構いません。どんな部分が凄いのか知りたいです。
理屈を超えて
『只々、こんな曲を書けたらどんなに素晴らしいだろう。』と思うものですが、
・鉄道員:ぽっぽやのテーマソング(サントラ)
※ 1999年に公開された邦画「鉄道員 オリジナルサウンドトラック」に収録されていると思います。音楽は巨匠「国吉良一」が手掛けておりますが、柴田さんが指してるのが「主題歌」だとしたら作曲は坂本龍一さんが手掛けております。
・スーパースター ( カーペンダーズ )
※ 【 CARPENTERS / カーペンダーズ 】が1971年に発表した楽曲(カバー)で、オリジナルよりも大ヒット。因にオリジナルは【 DELANEY & BONNIE / デラニー&ボニー 】になります。
・Moving ( ケイト・ブッシュ )
※ 1978年に【 KATE BUSH / ケイトブッシュ 】がリリースした1st「THE KICK INSIDE」に収録。【 PINK FLOYD / ピンク フロイド 】の【 DAVID GILMOUR / デヴィッド ギルモア】に見出されてデビューしたシンガーソングライター。バックも【 THE ALAN PARSONS PROJECT / アランパーソンズプロジェクト 】関連が参加していて凄いです。
・ケルンコンサート (キース・ジャレット)
※ 楽曲では無くジャズピアニスト【 KEITH JARRETT / キース ジャレット】が1975年にリリースしたアルバム「KOLN CONCERT」を指していると思います。内容/功績含めても歴史的傑作と云われる作品です。
・バス・ストップ (ザ・ホリーズ)
・イフ (ブレッド)
とかですかねぇ。
それは作品の音質の良さです。何処が特化してる訳でも無く圧倒的にバランスが良いです。当然に柴田さんの「異常な耳の良さ」が第一に考えられますが、それ以上に楽曲同様にどんな音楽ファンが聴いたとしても納得の素晴らしいサウンドクオリティーだと思います。エゴの無い理想的な音源の音のバランス感が有ります。
これは演奏力の高さ / 音の良いスタジオで録音してるからってだけの理由じゃないと思います。企業秘密かも知れませんが(笑み)大事にしてるポイントなどを教えて貰えますか?
僕は自分の聴きたい音が聞きたいだけなので、所謂耳が良いというのとは違うんですよ。
僕が中心的に関わったものの音質やバランスについて分析するとすれば、好きだとなればジャンルに捉われずに音楽を聴いてきたのが関係しているのだと思います。
その曲がなぜそんなに好きなのかを考えてみれば、製作者、作者や演奏者などが聴き手に届くように試行錯誤しながら取り組んだ結果のサウンドやバランスだというものが存在する事に行き着くんですよね。
とにかく楽曲毎に自分の聴きたい音やバランスを追求しているという感じです。
長きに渡って活動し、沢山のアルバムをリリースしてる【 ANTHEM / アンセム】
前作である16枚目のアルバム「ENGRAVED / エングレイヴド」に収録された「THE ARTERY SONG」。そして15枚目のスタジオアルバムとなった「ABSOLUTE WORLD / アブソリュート ワールド」に収録されている楽曲「PAIN」の2曲についてです。
当然ですがこれだけ長く活動を続けてるバンドの初期からのファン(私含めて)はやはり初期や中期までの楽曲と近年の作品で競い合うのは明らかに後者が不利です。聴き込んだ回数/思い入れ/馴染みなど全てを含めて。でも先程の2つの楽曲は凄まじい普遍性 / 普及性だと個人的に思います。
リリース当時でもラジオや店頭などで(失礼な表現になりますがお許し下さい)『これだけ作品を重ねても、未だに初期に負けないこんな名曲を創れるバンドって凄いとしか云えない』と発言してました。
既にリリース時にお話してる可能性も有りますが、当時の完成した時の詳細。そして時間が経ったから今はこの2曲をどんな風に捉える事が出来ますか?
Painはレコーディングスタート時にはコンセプトと大まかな構成しかなかったもので、録音当日にまとめあげたものです。
雰囲気は気に入っているのに、どうしても“これだ!”というメロディが降りて来ずに曲にならなかったものです。
レコーディングの過程で『良い曲になりそうだ』と気づいたような気がします。
森川の歌を意識しながら歌入れ直前に作ったメロディなのですが、『表現が難し過ぎる』とよく言われています(笑)。
僕としては、新しい森川時代をイメージできるコンパクトでアンセムらしいR&Rだと思います。
The Artery Songは、最初から完全に森川が歌う事が大前提で作ったもので、今のラインナップの個性をもっと明確に作り上げたいと思いながら書いたものです。田丸のドラムのノリも意識しながらレコーディング中にアレンジを何度か変えていき録音したので、その過程は思い出深いですね。
ヴォーカルの森川 之雄さんが久々に再加入して初となるアルバム「ABSOLUTE WORLD / アブソリュート ワールド」は私の印象として凄い「ANTHEMファン」や「HM/HRファン」に向けての作品と感じれました。何処と無く今まで築き上げたバンドの魅力を分かり易く総括した作品みたいだと。
そしてその次にリリースした「ENGRAVED / エングレイヴド」に関しては、反動としてと書くと語弊が有りますがANTHEM自身が創りたい作品に感じました。
あくまでもトータルとしてですが、最初に聴いた時の感想はとても渋く大人の作品に感じた位です。
『前作と比べると地味に感じる方がいるかも知れない』『だからこそ前作よりも今作が今の編成での本当のデビュー作じゃないかな』と私はラジオでも感想を述べてました。
柴田さんは今振り返ってあの2作の違いって何が有りますか?今だからこその距離感で客観的に気付く部分って有ったりしますか?
“アンセムっていつも同じような曲だ”という方もいるみたいですけど、同じ人間から湧き出るものなので当たり前だと思う反面、同じな訳ないじゃないかとも思うわけです。
まぁ僕は他人からのオーダーに沿って作品を作る職業的な作家でないので、手を変え品を変え飽きさせないために、、、というのは僕の基本的なスタンスではないんです。
いずれにせよ、聴く方にも好みがあり思う事があるのは当たり前のことですから、結果的にどう感じてもらっても問題ありません。それで良いと思っています。
僕が心がけている事はベストを尽くす事だけです。
もう「KISS」と云う文化として続くみたいな意味合いだと思います。
恒例のお楽しみ的な質問なんですが、【 ANTHEM / アンセム 】の楽曲のみライヴするバンドが結成されるとして、現状のメンバー並みに格好良いであろう/柴田さんが観たみたい各パートを理由と一緒に選んで貰えますか?
故人を入れて貰っても構いませんし、レコーディングだとまた変わってくると思いますので今回はあくまでもライヴです。
すみません!アンセム基準だと誰も違う気がして思いつきません (笑)。
そんな皆さんに最後にメッセージなど頂けますか?
そして今回のインタビューの感想なども頂けると私個人としてとても嬉しいので宜しくお願い致します。
なんだかかなり語りましたが、、
まぁあまり難しく考えずに一度聴いてみてください。
あからさまではない部分に、拘りや個性がしっかりと反映しているのではないかと勝手に考えています。
ひょっとしたらこの点などはファッションやデザインと共通のものがあるかもしれませんね。
どうもありがとうございました。
アイテム
RALEIGH / ラリー(RED MOTEL / レッドモーテル)
“SPACE RENDEZ-VOUS” TWO-TUCK TROUSERS (GRAY / Wide Tapered)
¥34,980円(税込)
RALEIGH / ラリー(RED MOTEL / レッドモーテル)
“SPACE RENDEZ-VOUS” TWO-TUCK TROUSERS (PINK / Wide Tapered)
¥34,980円(税込)
RALEIGH / ラリー(RED MOTEL / レッドモーテル)
“Far From Yokohama (Carl Perkins is Best, Elvis is King)” C/N SWEAT (RED)
¥10,780円(税込)
RALEIGH / ラリー(RED MOTEL / レッドモーテル)
“Far From Yokohama (Carl Perkins is Best, Elvis is King)” C/N SWEAT (BLACK)
¥10,780円(税込)
RALEIGH / ラリー(RED MOTEL / レッドモーテル)
“There’s Gonna Be A Punk Ballad” NAPOLEON JACKET (REVIVAL Ver. / RED)
¥54,780円(税込)
RALEIGH / ラリー(RED MOTEL / レッドモーテル)
“Madchester – RBC Capital Radio” Tie-Dye L/S T-SHIRTS (Loose Fit)
¥12,980円(税込)