RALEIGH / ラリー(RED MOTEL / レッドモーテル)
“R.L.G CRUSH ALTERNATIVE” 原宿発ロンドン経由 Low-Cut SNEAKERS (BLACK)
23,100円(税込)
『もしもニルヴァーナがイギリスのバンドだったらカートはこんなスニーカー履いてたんじゃない!?』
こんなデザイナーのコメントも納得の人気アイテムが約十年振りにオリジナル厚底スニーカーがリリース。
以前のモデルよりも当然といえば当然ですがデザインだけでなく履き心地もアップデートされており、連日大反響です。
なので久々にコレクションから引っ張り出して「NIRVANA / ニルヴァーナ」(実際の発音表記するならナァヴァーナですが)のレアな音源を聴いてます。
オーストラリア等でリリースされた「オフィシャル音源」として当時怪しくないちゃんとした店舗様で発売されてましたが、まさにグレーな代物です。
因みにライヴがメインじゃなく未発表 / セッション / デモ / テイク違い / エディット / ミックス違い等のスタジオ音源がメインの内容で音質も勿論悪くないです。
店頭でもお客様の反応はスニーカー同様に上々の高評価。やっぱりスタイリングとリスニングをコーディネイトするのは楽しいもんです。
次のMIXTAPEではこの辺を楽曲を中心としたコンセプトにしても良いかも。
あとこの記事はFAVORITEコーナーですが一応このスニーカーは全国的に凄い人気で、既に全てのサイズが再入荷不可能になっており、弊社ストックの残り僅かなので気になってる方はお早めに。
さて、今回のFAVORITEはスニーカー?それともNIRVANA?となりますが、違います。(勿論、共にFAVORITEでは有りますよ)
ローテク・スニーカーとNIRVANAと云えば90'sの象徴でもある「GRUNGE ALTERNATIVE:グランジ・オルタナティヴ」ブームです。
コレクション・ブランドですらデザインに落とし込んだ程の注目だった世界的ブーム。
そんな他のカルチャーに影響を与えてるレベルだったので、当の音楽シーンでも当然大ブームでした。
いつの時代でも一緒で生き残りを賭けてジャンル違いのバンドですら、露骨な影響を露わに音楽性を変えて頑張る時代でした。
先程のフォトで紹介してるアルバムは「GRUNTRUCK / グラントラック」と云うバンドが1990年にリリースした作品。
元々は80年代から活動してたシアトルのレジェンド・バンド「SKIN YARD / スキン・ヤード」のメンバーとまさかのクロスオーヴァー・ハードコア / スラッシュバンド「ACCUSED / アキューズド」のメンバーが結成したバンド。
日本では当時含めて一ミクロンも注目されてないですが、近年に発表出来ずにお蔵入りした3rd ALBUMや1stと2ndをカップリングしたアルバムの再発など海外のコアなオルタナ・ファンには人気です。
楽曲も「ALICE IN CHAINS / アリス・イン・チェインズ」や「SOUNDGARDEN / サウンドガーデン」に近い重くヘヴィでメタリックなサウンドが格好良いですよ。(それこそNIRVANAやTHE SMASHING PUMPKINS含めてシアトルのバンドはHEAVY METAL要素が有るからこそ格好良いと思います)
で、やっと本題です。
SOUNDGARDEN / サウンドガーデン
BADMOTORFINGER(1991年)
何気にこのコーナーで音源は初となります(一番最初は音源じゃなくてあくまでも人物をメインにだったので)
オルタナティヴ / グランジ界を代表する彼等がリリースした3rd ALBUMです。
勿論発売当初から聴き続けてるバンドですし、当時から大好きでしたが何故に今回?となった理由を先ずは。
今年友人と一緒にお出かけしてる際、道中で『CDを少しディグしよう!』となり寄り道を。
その時に「STONE TEMPLE PILOTS」や 「SOUNDGARDEN」など90'sのオルタナ作品がお求め易すぎる価格帯で目に入り『持ってる?』『持ってません!』となりまして、お薦めしたら嬉しい事にそのまま購入。
お買い物を終えて、目的地に向かうのを再開。直ぐにこのアルバムを聴く事に。
先ずは「STONE TEMPLE PILOTS」を聴きながら、リアルタイムの彼等のトピックなどを話題にして盛り上がる。
その次に聴いたのが「SOUNDGARDEN」の先程のアルバム。
音が鳴った途端、助手席の私は大興奮。シートが壊れる位にモッシュし始める。
現在はリマスター盤もリリースされてるけど、この当時のCDですら音質が本当に素晴らしい。最高の状態でのレコーディング。
そして楽曲も本当に素晴らしい。一曲目から最後まで曲順や楽曲クオリティー含めてずっと格好良いままで終了。
先程のフォトを見て貰うと分かるのですが2枚組の限定盤も買い直したり、結局LPも購入してたりと、当時から大好きでしたが凄さの響きが全く違う。
下半期が始まる時期ですが、現状では2022年最大級の再評価衝撃でした。
当時と今の聴こえ方の違いも明確に分かってて、それは濃さの違いです。
リアルタイム時は好きだけど、少しだけ濃すぎる / HPが持ってかれる感覚でした。
前半を聴き終わると満腹且つ体力の消耗です。
ですが約三十年の熟成(音源 / 私自身の聴覚含め)で、究極の状態になってる気がします。
今が食べ頃の感覚。超高級のバーボンの様な味わい。
現在の「STONER / DOOM / SLUDGE」と言われる音楽シーンの窓口を超弩級のメジャーで世界中に広めた「ALICE IN CHAINS」と「SOUNDGARDEN 」の実績は時が経つにつれて偉大だと感じます。
そんな凄いアルバムですが、その一番の貢献がドラマーの「MATT CAMERON / マット・キャメロン」です。
このジャンルでもロック全般で考えたとしても、世論のドラマー最強列伝だとやっぱり「DAVE GROHL / デイヴ・グロール」(NIRVANA・FOO FIGHTERS)が一番だと言われてますが、私は断然マットです。
楽曲を聴いてるだけで分かる必要最低限なシンプルなドラムセットを、必要最大級の手数プレイで披露するセンス。(RAGE AGAINST THE MACHINEのBRAD WILK / ブラッド・ウィルクも近い感覚で好き)
現時点での理想の最強ドラマートップ3入りは多分死ぬまでランクインし続けると思います。因みに現在は「PEARL JAM」のドラマーでも有ります。
それだけの感動だったので、再結成後のアルバムを含めて全て聴き直したのですが、やっぱりこの作品が飛び抜けて奇跡してました。
楽曲単位だと他の作品も興奮しましたが、プレイ / 楽曲 / 音質 / 構成含めて関わってる全員がもう絶好調過ぎると。
最近は絶対に流すタイミングが無い様な場合でもDJの際は必ずセットに入れてる次第です。多分一曲目をプレイしたらそのまま最後まで流してそうな恐ろしい作品。
NIRVANAのボーカル「KURT COBAIN / カート・コバーン」が自尽したのは誰もが知ってる筈ですが、「SOUNDGARDEN」のボーカルである「CHRIS CORNELL / クリス・コーネル」も再結成後の2017年に自尽してます。
そんなクリスの子供の代父を務める程、尊敬に誓い感情で親しくしてた筈の「LINKIN PARK」のボーカル「CHESTER BENNINGTON / チェスター・ベニントン」もクリスが亡くなった二ヶ月後のクリスの誕生日に自尽。
そのチェスターは先程も名前が出た「STONE TEMPLE PILOTS」のボーカルも務めてて音源をリリースしてますが「STONE TEMPLE PILOTS」を解雇されたボーカルである「SCOTT WEILAND / スコット・ウェイランド」もオーバードーズで亡くなってます。
この文章を書いてる途中、本日二度目の電話を頂いたブランド「RALEIGH」デザイナーと上記のオルタナティヴ・バンドのボーカル・カルマについて話してました。
二度と観れないし、制作すら出来ないメンツになってしまって本当に残念です。
私の中では永遠の傑作を創造した凄い人達の自尽を知る度に、結局成功しようとしまいと、どんな人生でも上を見ても下を見ても無限に広がる現実 / 人物が有り苦しむ条件は変わらないなぁと思う訳です。
常に人間は真ん中なんだろうなぁって。もし亡くなる前に逢って仲良くなったらそう伝えるんだけどなぁと。
取り敢えず重く考えるのは楽しむ事だけで十分だぜ宣言して、皆様にも是非このアルバムを2022年の内に聴いて欲しいなと思います。
出来たらリマスター前のフィジカル(CD / LP)で。
因みにRALEIGHデザイナーも上記のバンド全部聴いてるとの事です。