電車での移動中、見渡す限りスマホで時間を潰す方が多い中、
だからこその性格も有りますが、私は書籍を楽しみたいです。
勿論、毎回座れる訳でも無く、それはそれで車窓からの景色を楽しめば良い訳で。
先日は本当に学生時代以来かもの通学 / 通勤時間の電車に乗る事に。
最初はドアぎりぎりの攻防戦レベルを味わいながら『少し時間をずらせば良かったかなぁ…』と頭をよぎりつつも、連日じゃないからこそフレッシュに楽しめばと切り替えて異様に姿勢良く細長く立ってましたが、
目的地に進む中、少しずつ下車する方も増えてきたのでやっと空いた二人席の女性隣に着席。
今回の目的地はいつもより長めなので、鞄から書籍を出して気持ち良い揺れを味わいながら読書開始。
暫くしてふと思い直す。
『この路線は初めてだし、書籍は目的地でも楽しめる。なら景色を楽しんだ方が良いのでは?』
本を膝上に置き、流れていく美しい田園風景を眺めながら想いに耽る。
『俺、今凄い大人の楽しみ方をしてる。既に大分前から大人だけど』
そんな事を考えてる時に駅に停車。
隣の女性が立とうとした瞬間。何らかの違和感がお互いに。
その女性の方がかなりフワフワ感満載のワイド・スカートだった為、そのスカートの端が私のシートに不法侵入していたらしく上の座ってしまってたんです。
『ンガフフ』とアニメ「サザエさん」の効果音が聞こえてきそうなレベルのつんのめる状態になった女性とぶらつく私。
ですが、そんな突然のハプニングで体勢は崩しつつもお互い紳士/ 淑女の姿勢を崩さず。
『あっ!すみません!』
『いいえ、こちらこそすみません!』
お客様の少なくなった車内に鳴り響く暖かい空気に和んだ矢先、
膝の上に置いていた本に女性の目線が。
『いや!タイトルはそうですが、私は違うんです!星野源さんって知ってますよね?好きですよね?ねぇ…』
・星野源:蘇る変態(2014年)
やっと新しいコンテンツを開設したばかりなのに
「THE NOVEMBERS:ケンゴマツモト」以降に更新出来てなかった「FAVORITE」ですが、何せ自ら企画したくせに業務の多さでこんなに時間が掛かってしまいまして。
色々と頭には浮かんでは時間と共に消えての繰り返し。
そんな個人としては一回目のFAVORITEは
「星野源」さんに。一回目のなのに厳密に言えばフェイバリットか?と言われたら意味合いはちょっと違う気もしますが、その説明を少しの時間お付き合い下さいませ。
・星野源:喜劇(2022年) アニメ『SPY×FAMILY』エンディング主題歌
勿論、好きなアーティストでは有りますが、言葉にするならばFAVORITEと
紐付け(リンク)される事が本当に多い点です。
以前にもラジオやコラム,SNSでも公言してた大好きな漫画「SPY×FAMILY」のアニメ化が決まった際もこの様にテーマソングを。
ちゃんと以前からご本人が読んでる作品だからこそ仕事を受ける姿勢や、だからこそ仕事とは違う粋で媚びる事の無い作品に寄り添った楽曲を創る才能。
以前のドラえもんの主題歌の際にお伝えしてましたが、この弱点の無い筋の通った姿勢とコンセプトに太刀打ち出来ない点。それを現実化出来る実績と実力。
誰だって例えオファー貰っても
「ドラえもん」ってタイトルには絶対に出来ない。色々な側面で全てが揃ってないと無理です。楽曲「創造(スーパーマリオブラザーズ35周年テーマソング)も同様にです。
なので常にFAVORITEとJEALOUSYが同意語となる凄さです。
これを受け入れれるかどうか?で判断が決まる様なアーティストだと私の中では思ってる方です。
例を出してもキリが無い。
・俳優としての成功も売れたからではなく、売れる前から演劇に対する想いや行動(実績)が有る。更に本当にこの方だからこそ面白いって作品が有る。
・基本的に国内全てのミュージシャンが憧れる様な細野晴臣さんなど諸先輩方とも、上記の過去の流れや本当に好きだからこその交流。
実際、以前からこの様な諸先輩と後輩の絡みは他のミュージシャンでも有りましたが、結果としてコアな層にだけの発信(つまり自己満足)で終わる事が多い中、ちゃんとコアじゃ無い層に届かせた影響力と活動範囲。
・根本的にデビューしたバンド「SAKEROCK」自体、インスト且つ「MARTIN DENNY:マーティン・デニー」の楽曲から付ける信頼性。
・実際に彼だからこそ出来るコアな音楽番組を実現するメジャー / スター性。
・凄い女優さんとの結婚でも誰もが歓迎してしまうイメージ。
・音楽だけで無く、気配りの配慮をしつつも全くフェイク感の無いストレートなエロを含めたトーク力や文才力。(書籍を読んで無い方は驚く筈。斉藤和義さんや福山雅治さんとは全く違うエロ表現の素晴らしさ)
・楽器(バンド)スタイルがメインで有るのにも関わらず、新旧 / ジャンル問わず海外の音楽シーンの好きな部分のみ無理なく消化し、ちゃんとオマージュ以上のオリジナル楽曲として創れる才能。楽曲「アイデア」の三部構成なんてあの期間にご本人がしたかった事をタイミング的に一気にまとめる構成力。そして三部構成だからこそ真ん中にエゴ強めを入れ込む技巧派なまさにアイデア。
・実際に国内で現在最もR&B / SOULを感じるのも彼ですし、楽曲構成のみならず音質の良さも異常レベルでトップと思います。もっと分かりやすく言い換えるなら彼の楽曲が「ダンス・ミュージック」最高峰です。日本の「BRUNO MARS:ブルーノ・マーズ」では無く、同様の才能が同時期に産まれた感覚です。
・見た目。
と書けば書くほどに褒めちぎる事しか出来ない方だと思います。
丁度、今週の20日(金)と28日(土)にDJ出演が決まった私ですが、彼の楽曲ほど選曲して喜ばれる可能性が高いアーティストはいません。メインのオーディエンスが外国人であろうともです。
活動を続け歳を重ねれば貢献と云う言葉が頭を過ぎるのが表に立つ全ての人の性。
こんな風にバランスを取れる活動を出来るのは皆無かと思います。
そんな事を思いながら、彼の音楽を聴き(因みに車以外での移動中は絶対に音楽を聴かない謎の習慣)書籍を読む私です。
※ 追伸:彼のアコースティックな側面(弾き語りスタイル)にはまだ夢中になってない為にFAVORITEと云えるのかどうか?って点だけお伝えしておきますね(笑み)
・細野晴臣 / 星野源:地平線の相談(2015年)