最初に【 DEVIN 】を聴いた切っ掛けはつい最近の出来事からでした。
英国人の友人からLINEで《 Chop Sticks REMIX ft. 左流 》MVが送られてきたからです。
因に動画だけでメッセージは全く無し。
多分本人は私に『知ってる?』って意味で送ってきたんだろうけど、聴いたら可成りのインパクトでその流れで《 Dream Sticks 》MVをチェックして本格的に気になり、直ぐにインタビューのアポイントした次第です。
因に《 Dream Sticks 》のYOUTUBE視聴数も12万弱と既に大人気だったので完全に私が無知だっただけでした。
全く情報が無く、基本的な事柄を中心としたメールインタビューになります。
それではごゆっくりとお楽しみ下さいませ。
■ DEVIN / MAIL INTERVIEW
1:初めまして。宜しくお願い致します。今回は本当に楽曲しか知らない段階で直ぐにインタビューのオファーさせて貰ったのも有りますので基本的な事を質問させて頂きます。
先ずは年齢を教えて頂けますか?あとMVを観た方なら気になるとは思いますがDEVINさんの御両親は海外の方ですか?
年齢は20歳で、お母さんが日本人、お父さんがアメリカ人です。
お母さんが岩手の人で、お父さんがボルチモア出身です。
一歳下の弟が一人いて《 Dream Sticks 》のPVにも出ていました。
他にも今は猫が三匹います。BJ、リン、まろウィップの三匹です。
私は猫大好きです。
2: 実際に「TRAP MUSIC」は国内だと此処数年で認知される様になった気がしますが海外では2000年前半から注目されてる音楽ジャンルだったりします。
DEVINさんは何歳位から音楽を本格的に好きになりましたか?最初からHIP-HOP関係でしたか?
私は不良性(天の邪鬼)に憧れるからこそエクストリームなROCK MUSICに出逢った途端、音楽に夢中になった気がしますが、DEVINさんは最初に好きになった理由/切っ掛けなど有りましたか?
音楽は好きになろうと思って好きになった訳で無く、音楽が普段当たり前に流れていたので音楽が好きで当たり前というか、音楽が嫌いな事を想像出来ないという感じです。
お父さんが「HOUSE MUSIC」が好きで、その影響で私もハウスが好きです。最近は「AFRO HOUSE」に嵌まってまっす。
HIP-HOPはもちろん好きです。HIP-HOPというかTRAP MUSICが好きです。HIPHOPだけでなく「ROCK」や「POP」など色んなジャンルと合体出来る感じが好きです。
と、云っても今出て来てる音楽や人気が有る音楽って殆んどがTRAPな感じがします。気のせいだったら御免なさい。
いつから音楽が好きとかそうゆうのは無い感じがします。
そもそも『音楽が嫌いって何?』って感じで、さっきも言いましたが音楽が好きで当たり前って感じです。
なので音楽が好きになった理由や切っ掛けなどは無いです。
3: 次はプレイヤーとして始めたタイミングは何時でしたか?その辺も具体的に思い出す範囲で詳しく教えて貰えますか?
その当時に一緒に共演したいって思ったアーティストはどんな方達でした?
私はDJから入りました。
何故やろうと思ったとか具体的な理由はありませんでしたが、多分音楽をもっと自分の人生に絡めたいと思ったからだと思います。
最初はラップをやるつもりは全く無く、ただDJをしていて流してたのはHIP-HOPでした。
それでDJを初めて半年くらい経って曲を作りました。それがうまい棒の曲《 Dream Sticks 》です。
作った理由は面白そうだからやったって感じです。特にハッキリとした理由は無いんですが、私はそれでいいと思います。
《 Dream Sticks 》を作った時は【 MIYACHI 】を聞いていたのでなんとなく寄ってるかもしれないです。
そう考えると当時共演したいアーティストは【 MIYACHI 】ですかね。でも共演というよりも普通に生で観たいです。
4:DEVINさんを知って驚いたのが「青森県在住」だった事です。
勿論アメリカのHIP-HOPの歴史から考えてもWEST COAST(カリフォルニア)やEAST COAST(ニューヨーク)、その後に南部の「サウス・シーン」などが盛り上がったりしておりますし、
実際に日本国内でも「NEO TOKAI」などの愛知県名古屋周辺のシーンや、福岡県の「親不孝通り周辺」のシーンなど注目だけでなく格好良いアーティストが様々な場所から多数登場してたりします。
実際に青森のHIP-HOPシーンはどんな感じなんでしょうか?
音楽とその地域を一緒に見ていくのって、とても面白いですよね。特にHIP-HOPってそうゆうところからも楽しめると思います。
【 GOBLIN LAND 】とかは興奮しました。Tokyo、Kansai、osakaって感じでいい世界だなと思いました。「日本 HIP-HOP マップ」なんて作ったら面白いんじゃないかと思います。
青森出身でフリースタイルだと【 AUTHORITY 】が好い感じですね。
音源だと【 JNKMN (YENTOWN)】などいます。地元発信は盛り上がってるとは言えませんが【 T.A.G(U-DIE / DUE-K a.k.a. GAGA / J.breez) 】や【 左流 】など格好良い人はいます。
『おらこんな村いやだ』と出ていく人がいても仕様が無いかもしれません。
火薬はあるのにライターが無いですね。
もし【 IKUZOU YOSHI(吉幾三)】が青森のアングラの人や「REGGAE」系のラッパー達とアルバム作ったらいいライターになるかもですね!
まぁ他のラッパーがそれを望むとも限りませんが。
5: 私自身は最初に英国人のお客さんからDEVINさんの《 CHOP STICKS REMIX FEAT.左流 》MV動画が送られてきて初めて知ったのですが、
その後配信リリースしてるEP(SUPER DEVIN VISION)を聴いた際は「TRAP MUSIC」ってよりは全体的にオルタナティヴな要素が強くて【 TYLER, THE CREATOR 】がリーダーを務めるHIP-HOP集団【 ODD FUTURE 】に近いイメージでした。
ただ【 ODD FUTURE 】各メンバーのソロ活動が日本国内で注目されないと同様に可成り理解しづらい可能性(難解)も高いなって思います。 勝手な思い違いかも知れませんが、実際にどの様なスタイルや活動を考えていらっしゃいますか?
そうですか。自分は特にこうゆうのを作ろうっていうのは無いです。
TYLERは好きです。曲の感じもですが、曲というよりTYLERの世界( ※ 感)が好きです。「曲というより世界」ってのはDEVINは意識しています。
音楽と云うよりアートという広い面で捉えられると思います。それが本当の自分でも/そうでなくても、とても面白い事だと思います。
そう考えるとDEVINは「リアルが( ※ 重要視される)」とかいうHIP-HOPではないですね。大きいジャンルで捉えるならばHIPHOP/ラップに入るんですかね?
余り考えた事も無いですし、わかりません。それに大して重要じゃないと思います。
今後も自分が好きなようにやって行きたいと思います。今はHOUSE MUSICを掛け合わせた音楽を作りたいと思っていて、EPの「SUPER DEVIN VISION」では《 YATTEMASSE(やってまっせ)》を凄く気に入ってます。
6: 先程の質問に続きますが、ラジオでもオンエア後にリスナーに衝撃を与え、実際にバイラルヒット中の《 Dream Sticks 》についてお聞きします。
HIP-HOP好きなら「STICKS」ってワードは別の意味でも使われたりするのでDOUBLE MEANINGとしてもセンス高い楽曲だと思います。
ただこの辺の題材(うまい棒)だとユーモアセンスは聴いた方誰にでも理解され易い/親しみ易いと同時に諸刃の剣で、DOUBLE MEANINGだとは分からずフェイク的/一発屋的に捉える方が出てくる可能性も非常に高いです。
勿論、日本でも【 KUTS DA COYOTE 】(ラブホなう)や【 JP THE WAVY 】(超WAVYでごめんね)などインパクト有る前例は御座いますし、サクセスストーリーを継続してる方もいらっしゃいます。
この辺はどの様に考えて展開していたりしますか?単純に地方だからこそ思いついたら即実行と云う考えだったりしますか?
そうですね。実際「ダブル・ミーニング」です。
ですが、私は曲の歌詞にそこまで時間をかけていないので本当に深い意味はありません。うまい棒に隠れる別のワードってのはめちゃくちゃ面白いと思います。
その辺を楽しめると面白いですよね。そうゆう風に捉えてくれる人達がどの位いるかは判りませんが……一発屋で終わりたくないってのは勿論有るんですが《 Dream Sticks 》自体は最初に作った曲で、そこまでは考えていませんでした。
フェイクと捉えられるのは別に構わないのですが、フェイクなものを下に見るというかバカにするっていう風潮は好きでないです。
フェイクだから面白いという感覚もわかって貰いたいです。実際映画やアニメだってフェイクのものが殆んどですし、それだから面白いと思います。なのに音楽にそれを持ってこれないというのは、全然面白くないです。
どう展開していくかは、特に考えはないです。というよりどうしていいか分からないです。
発信していくというのは大事ですし、曲を作っていて楽しいので続けて行きます。
8: これはよくHIP-HOP界隈の方に質問していたりしますがライヴについてです。
バンド界隈では知名度は関係無く実費でも各地方でライヴする方々が多いです。
勿論シーンの違い有れどHIP-HOP界隈でももっとTOURなどした方が良いんじゃか?という点です。
実際にバンドは機材など含めて移動が大変ですがその辺は機材が少ない分アクティヴに動ける訳ですし、現在HIP-HOPブームと騒がれていますが青森在住のDEVINさんなら理解して貰える筈ですが実際に地方での箱(クラブ)は営業自体が厳しい状況が多いと思います。
現在DEVINさんも他県でのライヴが多くなってると思いますが、この辺はどうお考えですか?
確かにそうゆう発想は無かったです。もっとアクティブでもいいんですかね?
今HIPHOPってのは日本でブームというだけで、まだしっかり根付いていない気がします。
人気が有るのもまだROCK( ※ 中心で)で、TRAPに移れていないのでその辺日本は遅れていると思います。
というか日本人自体、音楽に時代の流れを感じていない気がします。同じ( ※ 様な)曲が流行ってて、それが流行ってるから聴くみたいな……その辺がHIPHOPブームの足を引っ張ってると思います。
あとやっぱりどうしても悪い文化だと捉える人が多いんじゃないでしょうか。
悪いって何が悪いんでしょうかね?その辺しっかり聞いてみたいです。勘違いしてる人は多いと思います。
9: 先程の質問にも出てきた「SUPER DEVIN VISION」EPですが、現在は配信限定で発売しております。
それこそ世代の違いも大きく関係してるとは思いますがCDやレコードなどのフィジカルに関してはミュージシャンとしてどのように考えておりますか?
私自身は聴く事とフィジカルを所有する事が同じレベルで楽しく感じてるので欲しかったりしますが。
CDは作っても手売りにしますし、よっぽど人気になってからでないと意味ないと思います。
そもそも今は配信の時代ですし、CDやレコードとなると付加価値の面が強いと思います。やっぱり好きなアーティストのCDは全く同じものが配信されていても欲しくなりますし。
なのでCD出すのは有名な人とアイドルだけでいいと思います。
実際アイドルは握手券付きのCDが売れてるだけで、ストリーミングには全然上がってきませんし……手売り限定とかだと色んな所に行く理由にもなるので良いと思います。
10: 長くお付き合い頂き有り難う御座いました。
それでは最後に今後の予定やお知らせしたい事など有りましたら教えて頂けますか?
またこれを読んでくれてる方々にメッセージをお願い致します。
これから面白い曲など、どんどん作っていくので気になった方は是非YOUTUBEでチェックして、SNSでフォローして下さい。
■ AFTER WORD
如何でしたでしょうか?とても興味深いワードが有りまして短いながらも大満足のメールインタビューになりました。
特に「
火薬はあるのにライターが無いですね」って部分は完全にパンチラインだと思います。
80年代後期から本格的に日本にも入ってきたHIP-HOPですし、大御所達も流石にシーン自体が成熟してきてると捉えられる発言も出てきてる昨今ですが20代でハーフのDEVINさんから見ると未だにROCK音楽がメインの国って捉えてるのが印象的でした。
……印象ってよりも何と無くリアリティーある言葉だった気がします。勿論、良い悪いの話でも無くあくまでもライトで素直なDEVINさんの言葉とも思います。
本当に全国のHIP-HOPアクトは大小問わずもっと全国ツアーを頻繁にして欲しいと願っております。その辺がきっと上記のROCK音楽がメインの国になる理由の一つだと私は思うのです。
だって地方で生で観れないならそりゃ負けちゃうでしょ?と思う訳です。
■ DEVIN INFORMATION
● DEVIN official twitter:
https://twitter.com/DEVIN89971807
● DEVIN official instagram:
https://www.instagram.com/devindickeyissei/
■ DEVIN RELEASE INFORMATION
● SUPER DEVIN VISION EP(配信リリース /
https://linkco.re/t5RpXmth)
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