CULTURE / カルチャー | 島 紀史 & 長田 昌之 (CONCERTO MOON) / INTERVIEW商品画像

CULTURE / カルチャー

島 紀史 & 長田 昌之 (CONCERTO MOON) / INTERVIEW

日本を代表する正統派HEAVYMETAL BANDである彼らに初コンタクト。


Interview. 島 紀史(gt.)長田 昌之(dr.) Interviewer. 遠藤博美(SIDEMILITIAinc. 代表)


 

・CONCERTO MOON Official Web Site


・CONCERTO MOON Official Twitter


・CONCERTO MOON Official Facebook


 

● 始めまして。本日は宜しくお願い致します。


先ずは今回の新作リリースは、長年在籍した<VAP>では無く、自らのレーベルで有る<TRIUMPH RECORDS> からの発表でした。


『自分が考える様々な方法を試して行きたい』といった理由は雑誌<BURRN!>でも掲載されていますので理解しました。


しかしながら、当り前ですが“ 保証 ”や“ 資金 ”等の悩みも新たに発生するのは事実です。それでも踏み込んだ【 決定的な原動力 】って何だったのですか?


僕も自分で全ての事業を手掛けているので同じ様な立場にいます…簡単に言ったら、頭を下げたくないところには下げない為だったり、嫌なバンドのインタビューはしたくないとか(笑)


 

  島


いきなり毒舌やなぁ〜(笑)


そうですね…<VAP>さんがどうなんだ?とか言う事では無くて…決して<VAP>時代のセールスも悪かった訳でも無いんです。


でも僕らの音楽ってけっして今の時代の【 メインストリームの音楽 】って訳でも無いし、ヒットチャートを賑わす音楽性でも無いから、レコード会社さんに属してると“ やれる事 ”が浮かんでも、会社の中で先ずは“ 会議 ”だったりとかになるんです。そこに僕も参加しますが、『それは厳しいですねぇ』みたいな対応が続いていたのは正直有ったんですよ。


一つのアイディアを通すにしても、やっぱり……その“ 担当者レベル ”では決定できなかったりする。


そのアイディアが“ NG ”なのか“ OK”なのかが分かるまでも【 時間 】が掛ってしまう。


その解答を貰う間に、そのアイディア自体のタイミングも【 ズレてしまう 】とかね!


 

● それは僕もしょっちゅう感じています(笑)。


実際に取材等でプッシュしたくても出来ない場合が多々有りますからね…バンドサイドが『取材してほしい!』って時でも会社サイドがスルーしたりとか(苦笑)。


だから自分で会社を起こした訳です。


 

  島


ですよね(笑)


なので、この様な機会の時に『取りあえず初回盤のDVD付きと通常盤を同時にリリースしましょう!』って僕が思っても、『今の一般の市場では当り前だけど、HM/HRだと少ないから 』といった理由で案が通らなかったり(苦笑)、『フルアルバムの前にシングルを出しましょう』と言っても、『 決してチャートを賑わす様な音楽では無いから、それはどうなんでしょうか? 』 となってしまうんですね。


今回、出さなかったのは新たなアイディアが有りまして…アルバムを出しましたけど、【 ツアーに出掛ける名目 】みたいになっちゃうかも知れませんが、アルバムに関しては1年に1枚/1年半に1枚なりのサイクルになるじゃないですか?


その間に、“ ミニ・アルバム ”のテイストを持ったシングルをリリースしたいなぁと思って…長いスパンで考えた時に、<VAP>さんの体勢…さっきも遠藤さんがおっしゃった通りに【 メジャーの体勢に居た方が楽 】な事も有るけれど。


資金的な色々な部分でも考える事は確かに増えますけど、自分の所属する事務所がスタジオをやっていて…いや、元々スタジオをやっている会社が僕を協力する為に事務所をやってくれているので、その部分でレコード制作に対する心配が、他のレーベルと比べると全然、無かったりするんですよね。


勿論、経費として計上するけど『頭揃えて、〜までに払ってくれ!』では無いし(笑)、ちゃんとリクープ(投資等を行うにあたって、投資元本を取り戻すこと)のラインだからって、ちゃんと計画していれば、通してくれるしね。


その事務所に長田(ドラマー)も居たりするし、バンド/事務所としての両方の話がスムーズに出来る。


勿論、有りますけどね(笑)あらかじめのバジェット(予算、経費)は有る訳では無いし、プロモーション等の予算も事務所と話し合わなければならないけど、トップダウン(会社内の上下)の事を考えると、決定するまでのタイム感が全然違うし…


<VAP>さんとは喧嘩別れした訳では無いし、機会があればまた一緒にって事も有ると思うし。


その為には今、HR/HMのセールスが厳しい時代なので自分達自身でやって、実績を出して、結果を創りたいなと思います。


長くなりましたが、そんな事です。


 

● 長田さん?(笑)


 

  長田


ハイ?…今、フランス語喋っていたから何を言っているか全然分からなかったですね。


 

● (全員大爆笑)有り難うございます!!(やっぱり“ 落として ”きたかぁ…)


 

  島


フランス語やったからなぁ(笑)


 

  長田


英語だったら分かったんですけどねぇ。


 

※ 室内が静まり返る…


 

● ハイ、さて次の質問にいきましょうか(笑)


さっきの質問は何故かと言えば、現在世界的に保証の無い物事(これは仕事だけでなく趣味ですら)には踏み込まない傾向が年々強くなっているからです。


どのジャンルの大物であるバンド/アーティストは、様々な理由が有れどツアー自体を東京/大阪/名古屋中心で展開する様に…最近は東京だけでも良いんじゃないか?まで来てますよね。


 

  島


はい、その通りですね。


 

● なので、提供する側ですら保守的な傾向であると感じます。


しかし歴史の長い<CONCERTO MOON>は細かいツアーを廻ります。


ましてや、シーン全体として島さんが先程おっしゃった通りに、時代的に苦しい正統派HMのバンドなのにです。僕は正直、これだけで新作の音源を聴く前から『応援したい!』と感じさせてくれました。


自主的な活動になってまで、この様に細かくツアー決行する理由を具体的に教えて貰えますか?また具体的にツアー後に何を期待していますか?


 

  島


なるほどね。


バンド的には、レコードをリリースしてツアーに出るのは【 凄い当り前の事 】なんですけどね。


逆に言うと…コレはレコード会社とか関係無くて、僕らに関してはツアーについてはノータッチだったので、僕が『東名阪しかやりません』って言ってもOKだったと思います。


だけどレコードをリリースしてツアーに出るって事は、自分が憧れた先達の人達もそうだったし、それどころか【 もっと細かく 】各地を廻っていた訳じゃないですか。


そう考えると『まだ足りないな』とメンバー間で話している位です。そこは基本的には“ 良い格好 ”(これは格好つけているって意味です)する訳では無く、正直に言えばステージに立って『お客さんの人数が数えれるな』って土地も有る訳です…当り前の様にね。


そこで周りに聞かれる訳です『何故、それでも行くの?経費も出ないでしょ』って。


其処に流石に無いですけど、例えば“ 5人 ”しか会場にオーディエンスが居なかったとしても、僕達が凄いライヴをすれば『CONCERTO MOONのライヴ凄かったよ!今度は一緒に行こうよ』って、5人の人達が友達1人位はいるだろうから紹介してくれれば、次のライヴは“ 10人 ”になる訳ですからね。


そうなるには、勿論それ位の凄いライヴをしなくてはいけない訳ですけど。


そこで『今日は少ないから流していくかぁ(無難な演奏をするという意味)』では無くて、メンバーにいつも言っているのが『お客さんが少なかったり、リアクションが小さい時ほど、ガシガシと演奏しよう!』そこで満足してもらって、次に繋げていこうと。だからこそ頑張らなきゃいけない訳なんですね。


しいては今回から自分達のレーベルからリリースしているからこそ、色んな処に行って一人でも多くの人にね、自分達はこういう音源をリリースして、こんなライヴをしていますって伝える為に…聞いた事が有るんですよ『東京だけライヴをやって、DVDをリリースすれば地方の人も観れるから、それで良いだろう』って。


でも、もの凄い高価なAV機器で観たとしても、生のライヴとは同じ訳では無いと【 信じているので 】…それは僕や長田が好きな<プロレス>と一緒で、僕らもテレビでも観ますけど、会場に行ってレスラーが受け身を取る音を直接聞いて『凄いな!』と感じるからこそ、今でも<プロレス>を好きな訳じゃないですか。


そういう、生で観て/聴いて貰う事が一番大切なんじゃないかなって。


『全国誌にインタビューが載ってるからそれで良いや』では無くて、それこそ其処に行って生で観てもらって感じてもらう事が大事だと思っているんです。


それが僕の思っている【 HM/HRらしいプロモーション 】かなって。


自分達の好きだった【 プロレスのやり方 】が下敷きになっているのかなって思う。冗談っぽく聞こえるかもしれないですが、本当なんですよ。


確か<BURRN!>さんのインタビューだったけかな?


いつも言っている事なんですけど、その昔<全日本プロレス>の選手が沢山いなくなって、観客動員が凄く少なくなった時が有ったんですよ。


これはもう、目に見えて少なくなっていたんです。


以前から関西で<全日本プロレス>は弱い方だったんですが、僕も会場に直接行って、動員の当時の少なさを実際に感じたんです。


で、<天龍源一郎>って選手がいるのですが、言葉の汚い表現になりますけど『頭がオカシイんじゃないかな?』と思う位に(大笑)…テレビで放送する訳でも無く、以前と違って<大阪府立第2競技場>って凄い小さい会場になっていたりして、集客も今までの【 三分の一 】の規模なのに入っていない様な状況で、【 25分とか28分とか凄い長い時間 】を“ ガッシガシ ”に試合するんですよ!!


『凄いなぁ〜!!』と思うんですよ。一切の手抜きが無いんですよ。


地方だし『谷町と飲みに行かなきゃ行けないから15分で終えとくかぁ』とかもでも無いし(笑)昔、俺が観た猪木さんの試合が7分で終わった事があるからさぁ〜(一同大爆笑)


 

※ 谷町…元々は相撲界の隠語で、ひいきにしてくれる客、または後援してくれる人、無償スポンサーのことを指す。現在はプロスポーツ界で広く使用されている。


 

  長田


はいはい、地方だからね。(真顔)


 

  島


<Bad News Allen>が抑えられて終わるんだけど。


 

  長田


はいはい。延髄ぎりでね。(駄目押しの真顔)


 

※ Bad News Allen…アメリカ出身のプロレスラーで70〜80年代に大活躍する。ブッチャー、ハンセン、ジェットシン等の有名レスラーとのタッグを務める。2007年3月7日に亡くなった。当然ならが僕は知りません。


 

  島


そんな感じなのに、<天龍源一郎>は<ジャンボ鶴田>とタッグマッチではあるものの“ ガッシガシ ”に試合やって、噂で『天龍の試合が凄い!!』と広まり、全日本プロレスが、また盛り上がったのを“ ファン ”として観ていたから。


メタルがメインストリームで無くて、お客さんも集まりづらいし、さもすれば東名阪ですら危ういし、『じゃあ安全パイで』ってなると、それこそ【 尻窄み 】になっていっちゃうと思うので、だからコレでも細かくツアーに廻れていないと思っています。


もっと可能ならば色んな所に行きたいし、此処最近は“ 札幌 ”にも行けてないし…何故ならば札幌を1本ライヴする経費で、他の地方を2つ犠牲にしなければいけないとか、今は地固めだから札幌のファンには申し訳ないけど、行ける場所を増やす方を選んでいたり…今回はいつも行ってるんですけど四国とかも無いんです。


これは日程がどうしても合わなかっただけなんですが。


長田と話しているんですが、12月くらいに“ 四国 ”とか“ 雪で恐くないところ ”(車移動の為)に行って、さっきも言いましたけど何かしらのリリース物を制作して、来年の春には今回のツアー規模で行っていないところをフォローする形でいこうと考えているんです。


今のツアー日程でも可成り細かく廻っている方だと言われますけど、『まだ足りないな』と長田とよく話しをしています。


 

● なるほど…。


何故、この質問をしたかと言うとこのような活動は【 ハードコア/パンク】の活動方法に近いからなんですね。


なので若き頃、メンバーの誰かがそのシーンも通ったのかな?と思ったんですよ。プロレスだったんですね!!


 

  島


あぁ…なるほどね!


だから凄いね…『東京に比べると小さい箱(会場)が多いでしょ?』って聞かれるんですけど、小さい会場にはその楽しさが有るし、やり方も有る。


大きい会場も同じ様に大きい会場の楽しさややり方が有る。


それは【 バンド資質の問題 】であると思うんです。


僕らも努力しているし『小さい会場なら止めなよ!』って言うのは違うと思うし、今までも自分の経験で…例えば海外でもツアーを廻った事が俺らって有る訳じゃないですか。


何処まで客がいるんだろう?って位に大きな会場も、僕らがメインではなかったけど有ったし、治安が悪過ぎて恐いくらいの会場も有ったし、かと言えばバンドとオーディエンス数名で満杯の様な会場も有り、その経験は【 僕らのミュージシャンとしての財産 】になっていると思う。


もしかしたら僕らの上の世代の先輩でも、そんな活動をしていないのがいたりする感じになってるかも知れないけどね(苦笑)。


でもその経験が“ ちから ”になっている事実が有る。新しいベースプレイヤーで僕らよりも若いメンバーも入って…まぁ26歳だから世間体で言えば大人だけど(笑)


そういうヤツにはいつもツアーで移動中に、不真面目な話が95%くらいだけど(苦笑)残りの5%くらいで真面目な話を…それくらいだよな?


 

  長田


うん。3%くらいかも。(永遠の真顔)


 

  島


(笑)その3%くらいは、この活動の重要性だったり、やるべき事を話しているんですけどね。(笑)


 

● (笑)分かりました。次の質問は僕の格好を見てもらえれば分かると思いますが、


僕がこの様な活動を続ける理由の一つとして、音楽/ファッション問わず【 ボーダレスな感覚の方に出逢うため/ボーダレスな感覚になる切っ掛けとなる為 】が有ります。


で、特に国内のHM/HRのシーンでは、見方/捉え方によってはこの辺の事が【 閉鎖的な感覚が大きい 】と感じる気がします。ライヴに行った時のファッション含めて海外と比べるとどうしても(笑)。


フェスに行くとみんな真っ黒で普通のファッションに出逢えないみたいな(笑)。


これはバンド側/オーディエンス側どちらからも提案/考慮していかないと、今後も音楽として【 広がりづらいネック 】となると思いますが、島さんはどうお考えですか?


 

  島


あぁ…俺みたいな格好が多いとは思うんだけど!!保守的なみたいなね(一同大大爆笑)。


自己弁護だけど、こんな格好もいなければいけない訳だし、もっと他の格好もいなければいけないのも分かります。


普段お話をする先輩ミュージシャンの方々に言っているんですけど、<ラウドパーク>は海外のHM/HRアーティスト中心のフェスであって、国内のHM/HRバンドのフェスティバルがおこなわれていない。


バンド数が足りないのか?って言ったら、数は有りますよ!ってなる訳です。


だから“ メインストリーム ”とは言いたくないですが、市民権を得ているジャンルの人達は国内だけのフェスが有る訳です。<フジロック>が有って、<ラウドパーク>が有る訳じゃないですか。


国内アーティストだけの【 ジャズやフュージョンや普通のロック 】とかのフェスは有っても、HM/HRだけは無いんです。


それは先程から言ってますけど『メインストリームでは無いから動員が予想できない』って事情も分かるんですけど、『それでもしていかなければ広がっていかないんじゃないか?』と先輩達と話していたりします。


そこにプラスアルファーの人達、保守的でない遠藤さんの様なファッショナブルな人達の要素が加わったら良いなと思うんですね…僕はしませんけど(笑)。


長田の衣装のパンツを見て『どうしてコイツのにはこんなにジップがついているのだろう?』と(一同大笑)『どうしてコイツのトップスには無駄な切れ目が入っているのだろう?』と。


でも僕は彼の衣装には口を出さないし、自分で格好良いと思うものでアピールしていってくれれば良いと思うし。


井上(Vo.)とかにも言っているけど、最近は『黒は島さんが着るから』さらに『リードシンガーとして注目を浴びるには』と言って工夫をしてきたり…なんかいろんな僕の知らない【 服の メーカー 】の名前を言ってきたり…


 

  長田


はいはい、メーカーゆうな。ブランド。(能面)


 

● (超大爆笑)ギャハハハハ…!!(堪えながら)今、凄い怒ってますよねぇ!クックック…


 

  長田


いやいや、はい、ブランドがね。ブランド。メーカーね。(ロボットに近い表情)


 

  島


僕は<ジーンズメイト>さんと<ユニクロ>さんくらいしか、知らないんで(笑顔)


 

● (大笑)※でも大先輩だからちょっと我慢


 

  長田


えぇ(良い)メーカーじゃないですか。僕は<プーマ><プーマ>…<プーマ>。(攻めの表情)


 

  島


<アディオス>とか着てたけどね!


 

  長田


パチもんね、パチもん 。(マルサの女のような位に冷静)


 

● (大爆笑しつつ)僕は<ピューマ>です。


 

  長田


パチもんですねぇ。(失笑)


 

  島


(普通に話が戻ります)だからそうゆう形でね、アピールしていければ良いと思うし、尚かつ今回の“ この話 ”が来て(僕のインタビュー依頼の事)遠藤さんのWEBSITEを見た訳ですよ。


『こうゆう幅広い感覚の方が、僕らにアプローチしてきてくれるのか!』と思ったんですね。


そこから【 色んな広がり 】を見せれたらなぁ〜と思ったんです。


だから色んな部分で…重ね重ね、僕はやりませんが(笑)そういうアピールの姿勢はバンドのメンバー間でも有りますので。


ライヴを観に来て頂いているお客様の中の“ お姉様 ”がそこそこ…ええ感じの格好してらっしゃったら、長田さんのテンションも鰻登り?


 

  長田


左様ですかぁ?


 

  島


じゃなかったっけ?


 

  長田


じゃない…わかんないっすね。ハイハイ。


 

● 登っちゃいますよね?(笑)僕は登りまくっちゃいますけど!


 

  長田


(無表情で大爆笑)アッハッハッハッハー!!


 

  島


(長田さんを見ながら)ていうか、嘘を言うな。


 

  長田


(お互いの顔を見ながら大爆笑)アッハッハッハッハー!!


 

  島


僕も含め、そういう部分って……ライヴが盛り上がるか?盛り上がらないか?って“ お客さんによる ”ところも大きいじゃないですか。


もの凄い大きいリアクションが返ってくるとか、長田さんだったら綺麗なお姉さんがフロアに居るとか。


 

  長田


重ね重ねですね。(悟り顔)


 

● ループ現象ですね。(ニヤつき顔)


 

  長田


デジャブですね。


 

● (一同笑)※僕は内心、ちょっと面白くて悔しい。


 

  島


なのでそういう部分で拡げていけたら良いし、そういうジャンルを集めて観れたら良いとも思うし、僕らは働きかけていっているし、働きかけられたら参加する気ですけどね。


 

● そのHM/HR界の中でも、時代時代に【 ヒップな存在 】がいたと思うんですよね。


今の時代ですと<AVENGED SEVENFOLD>が断トツに、スタイリッシュな要素と正統派のバランスが優れた代表的アーティストで有り、シーンを牽引していると思います。


国内に目を向けると【 ヴィジュアルロックシーン】と呼ばれるバンドの1部が、HMサウンドを独自で消化して素晴らしい作品をメジャーでリリースしていたりするので、同じ様な存在なのかなと思います。


僕は正統派HM/HRだろうが、総括して【 激しい音楽 】と表現するのですが、【 CONCERTO MOONにもAVENGED SEVENFOLD的存在になって欲しい!】と思っているんです。


誤解をする様な表現かもしれませんが。


細かく言えば、彼らの様に『一般層にまで伝わるシーンの立ち位置にいて欲しい/なって欲しい』って意味合いです。


その答えが先程の答えに有った様な気がします。ですので、例えば僕の様な活動をしている者が、実際にバンド側に企画とかを提案をしていっても良いのですか?


 

  島


して欲しいと思っていますよ。


重ね重ね言いますが、僕は保守的だから【 昔ながらの方法論 】でしか活動していないのかなぁ?と思ったりする時も有るんですよ。


よく言われるんですけど、『CONCERTO MOONは10バンドも出演する様なイベントには興味無いでしょ?』って。でも交渉してもらえればやりますよ。


『演奏時間が30分だけなんですよ?』って言われたら、その時間で自分達の良さを伝えるれるかを考えるのがバンドの力だし。


提案をもっとして欲しいなと普段から思っています。


このインタビューで知った方で、ライヴハウスとかを運営している人がいて、<CONCERTO MOON>に出演して欲しい!!と思った方がいらっしゃったら、どんどん言ってきて貰いたいし、スケジュールが合えば全然問題無いですよ。


【 ヴィジュアル系 】の方達との対バン企画でも、喜んで出演したいですよ。


そのファンの方達はライヴ観たら、普段観ているライヴとは全然違って、俺らにビックリすると思いますけど…(笑)


そのビックリした中の何人かが『こういう音楽も良いな』って思ってくれたら、嬉しい訳ですから。


この間も東京で、ゴリゴリのスラッシュメタルバンド<SURVIVE>さんともしましたし。


<陰陽座>さんや<SEX MACHINEGUNS>さんとも共演したりとか。勿論、僕も格好良いと思っているから共演したんですけどね。


同じと言ったら同じかも知れませんが、違うと言ったら違うジャンルだと思いますし。提案してもらえれば喜んで出演しますけどね。


なかなか会場や企画者さんから働きかけてくれないと、バンド側からは働きにくかったりする事だったりするので、提案して欲しいもんだと思います。


 

● それでは、読んでいる方で『なら是非!』と思ったら、たとえ馬鹿でも“ 一生懸命考えた企画 ”だったら、問い合わせて欲しいですね!


 

  島


(笑)そうですね。


 

● でも、変に気をつかいますよね。<CONCERTO MOON>は歴史が長いから。


 

  島


『俺達はよぉ〜』みたいな気持ちは一切無くて、それこそツアーを細かく廻るのと一緒でどんな場所でも環境でも自分達がやるべき事を“ バシッ♪ ”っとやって、来てくれたお客さんが満足してもらうっていうのは…2時間の演奏だろうが30分だろうが、極端に15分だろうがやる事は同じですから。


『15分だから適当に…』なんて気持ちは一切無いし、俺らを呼ぶ事を自体を“ 大それた ”(烏滸がましく)事の様に思わないで…関西弁で言うと『いきがった思い上がり』なんて無いので。


やっている事には自信も自負もプライドも有るので、呼ばれたら『呼んで良かった!』と思える演奏をする自信は有るから。


ドンドン言ってきて欲しいなぁと思います。


 

● 今回も用意したインタビューの半分も聞けなかったので、また次回にでも(笑)


最後にファンに対してのメッセージは他でも沢山有るので(笑)、<CONCERTO MOON>をこのインタビューで初めて知って、興味を持った方にメッセージを頂けますか?


 

  島


なら、長田君からどうぞ!


 

  長田


ハードルが可成り高くなりましたねぇ…俺らはねぇ…何て言うんですかね…何とも言えない…。


 

  島


俺が喋ろうか?お前は駄目だねぇ…(笑)


 

  長田


有り難うございまーす。アッハッハッハッ(乾ききった笑い)


 

  島


笑かしよんなぁ…まぁでもラジオでも聴いて頂いた方もいらっしゃると思いますが、そもそも“ ハードロック ”だろうが“ ヘヴィメタル ”だろうが、常々メロディーが有って、日本人であるが故のメロディーを持った音楽をしていこう!と心がけていこうと思っているので、普段聴いている音楽より『五月蝿いなぁ』とか『リズムが跳ねていないなぁ』とか思った方もいると思うんですけど、【 好き/嫌い 】色んな印象を持ってくれたと思います。


もし気に入った方がいらっしゃったら是非、色んな音楽性を持った新作が出来ましたので聴いて欲しいなぁと思います。


もっと言えば、生で演奏を体感する機会に試しに来て頂ければ、満足させる自信は有りますので、ライヴや音源を是非、楽しんで欲しいですね。


ファンを自覚している方は当然、当り前の様にお願い致します(笑)


長田君の衣装にはチャックが一杯付いていますので、それを確認しに来るのが理由で結構ですので(笑)


バンドとオーディエンスで素敵な空間が創れたらなぁと思います。是非、会場でお待ちしております。


 

● 有り難うございました。今日のインタビューの感想でも。僕に対してメッセージも欲しいです!!


 

  島


長田君が今まで打ち合わせしてたんだから、ホラッ(笑顔)


 

  長田


なるほど…今、フランス語でしゃべってはったんですよね?


 

● ハイ、そうです(まったりとした笑顔と疲労顔)


 

  長田


じゃあ大丈夫です。


本日までメールでやり取りさせてもらっていたのですけど、今まで割と僕も保守的な世界にいるにも拘らず、リベラルに垣根を無くして面白い事…色んな事をしてドッキングさせても良いと思っていたんですよ。


雑誌でもラジオでも良いし、イベント/DJやメロコアやハードロック、全てを一緒にしたような事を構築出来たら良いなぁと思っていたので、今日のインタビューは【 ヒントを沢山インプット 】出来たので、有意義な時間でした。


 

● 有り難うございました。では…(島さんにマイクを向ける)


 

  島


そういう事でした(笑顔)


 

● (大声で)うっそぉ〜!!!!(一同大爆笑)


 

  島


(笑顔)でも本当に、こういう形でHR/HMが好きな人なのに、他のインタビュアーの方と違って、非常に音楽の窓口が広く、素敵な人だなと思いました。


あとは真摯に僕らの音楽を考えてくれているんだなぁと、質問内容で分かりまして…あるでしょ?取りあえず聞いておこうみたいな質問…『取りあえずプロフィールでも』みたいな質問が今まで山ほど有ったし(苦笑)、音楽というものを真摯に考えて、メタルだろうが何だろうが、変わらない姿勢なんだなと思いました。


インタビューしてもらって光栄に思いましたよ。


 

● (本当に嬉しい笑顔)有り難うございました!!これからも宜しくお願いします!!


 



 

 

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