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CULTURE / カルチャー

ERIC PETERSON (TESTAMENT) / INTERVIEW

1983年から活動を続けるベイエリア・スラッシュの雄、【 TESTAMENT 】のインタビューが遂に公開!!


遂に中学生時代にTHRASH METALという音楽をMETALLICAで知り、その後に直ぐ夢中になったバンドである<TESTAMENT:テスタメント>のインタビューをする事が出来ました。


実は当日リハーサルが恐ろしく遅れておりましたが、インタビュールームの前で僕らの前のインタビューに答えるCHUCK BILLY(Vo.)の解答を聞きながら待っていました。


前の方が終わり、さて僕らの番だと立ち上がるとスタッフの方から『実はライヴ前で喉の調整が有り、予定だったCHUCKが出来ない。なのでERIC PETERSONに変更でも大丈夫ですか?』と。


選び様の無い決断を迫られてしまいました(笑)


彼はオリジナル・メンバーでもあるし、インタビュー自体もCHUCKかERICでお願いしたかった。


そして仕事としてでは無く、昔からずっとファンで有るので「その場で内容を考える事は可能だろう!」と思い、了解した後、直ぐにインタビュールームに入るのでした。


勿論、焦りはしましたが(笑)


Interview. ERIC PETERSONTESTAMENT)   Interviewer. 遠藤博美(SIDEMILITIAinc.代表)


 

・TESTAMENT Official Web Site


・TESTAMENT Official Twitter


・TESTAMENT Official Facebook


 

初めまして。僕は中学生時代からなんで……1988年位からでしょうか。


ずっと貴方の音楽を聴かせて貰っており、今回インタビューさせて貰える事に光栄に感じます。


 

  ERIC


ワォ!!


 

時間も押してしまって短いのですが、1問で終わっても後悔しない様に質問を考えてますので、ゆっくりと御答えして貰っても大丈夫です。


本日は宜しくお願い致します。


 

  ERIC


RADIOWEBだね!コチラこそ。


 

80年代初頭に「THRASH METAL:スラッシュメタル」と云う音楽スタイルが生まれて、既に約30年の歴史が有ります。


で、僕は当時とは違った感覚で今はTHRASH METALを聴いています。


時代の経過と共に、50〜60年代の<CHUCK BERRY>や<THE BEATLES>の様な感覚……


つまり僕らの世代にとってのクラシカルな「ROCK 'N' ROLL:ロックンロール」の感覚に近いイメージで聴いています。


日本のメジャーシーンでも、激しい音楽は生まれているのですが、例えば今いる渋谷で100人の若者に『THRASH METALを知っているか?』と質問しても、一人も知らない可能性が高いです。


HEAVY METAL:ヘヴィメタル」と云う言葉は聞いた事が有っても、「THRASH METAL」となると、全く違うと思います。


では、ずっとこのジャンルの音楽の最前線に居続けているエリックさんに最初の質問です。


THRASH METAL」は世界的に見て未だにアンダーグラウンドだと思いますか?それとも日本と違って既にポピュラリティーを得ているのですか?


 

  ERIC


先ず、やはり「THRASH METAL」は今でも「アンダーグラウンド」であるのは事実だよね。


普通の人達に『HEAVY METALって?』と聞いても<WHITESNAKE>や<LED ZEPPELIN>、そして<AEROSMITH>なんかを答えると思う。


まぁ、厳密に云えば<LED ZEPPELIN>や<AEROSMITH>はMETALではないんだけどね(微笑)


でも、そんなアーティストが大多数の一般の人達が想像する「HEAVY METAL BAND」だと思う。


俺が思うに、君がさっき云った通りに「THRASH METAL」は現代の「ROCK 'N' ROLL」だと思う。


より激しくした「ROCK 'N' ROLL」だと思っているね。その通りだよ。


彼処(50〜60年代のアーティスト)までキャッチーなメロディーでは無いにしろね。


HEAVY METAL」特有の数学的な凄い計算された展開も有るにせよ、キャッチーな部分も聴き込めば有るのが分かるだろうし。


JAZZ」と比較するのも少し遠くなるかも知れないけど、「音楽としての在り方」として考えたら通ずるものが有ると感じれるよね。


JAZZ」とはまた違ったエネルギッシュな音楽スタイルだ。


THRASH METAL」が生まれた80年代初頭は、俺達の「ライフスタイル」そのものを反映していたと思う。


新しい音楽ジャンルが生まれた時って、どんなジャンルでもその時代・時代を捉えていると思うんだ。


THE BEATLES>も50〜60年代の「その時代の音」を上手く取り込んでいたと思う。


そして、時と共に音楽は「普遍化」していき、時代性を感じなくなる時を迎える訳だ。


THRASH METAL」も同様に、今では「何時の時代でも通用するもの」として成長している。


去年リリースしたばかりの新人バンドでも「THRASH METAL」のサウンドだったりする訳でね。


アンダーグラウンドでは有るが、普遍性は確実に確立した音楽だと「THRASH METAL」には感じているよ。


 

成る程、分かりました。


僕が<TESTAMENT>を他のバンド以上に聴き続けている理由は明確です。


それは「圧倒的なメロディー」になります。


つまり先程エリックさん自身も答えていた「キャッチーなメロディー」です。


その激しいけど覚え易く興奮する「楽曲の魅力・メロディーの魅力」が特徴的で、他のバンドとの大きな違い……それこそ「BIG 4」(METALLICAMEGADETHSLAYERANTHRAX)同等の惹き付ける要素だと。


其処で質問です。


エリックさんに取って<TESTAMENT>の音楽的な側面に共通点の有る影響を受けたギターリスト。


そして<TESTAMENT>とは全く違うが、大きな影響を受けたギターリストを一人ずつ挙げて貰えますか?


 

  ERIC


TESTAMENT>の音楽を考えてだと、やっぱり初期の<METALLICA>の影響が最初に浮かぶかな。


このシーンが最初のバンドだしね。


彼等も今じゃ考えられにくいが小さなクラブでライヴしていて、徐々に規模を大きくしていき、成功していった過程を見ていて、凄い影響を受けたのは大きかったかな。


ただそれは活動に強く影響を受けたって訳で、音楽的って意味だったら<MERCYFUL FATE>とか<AEROSMITH後者に関してはROCKサウンドだけど全体って訳で無くあくまでも「曲単位」での影響だね。


俺達で「NOBODY'S FAULT」って曲をカヴァーした位だからね。


あとは<TYGERS OF PAN TANG>も曲単位での影響を受けたかな。


彼等の悲しくて、暗い楽曲だけに影響を受けているね。


ANGEL WITCH>に関してはファーストアルバムがもう本当に凄かったよね!!アレは全曲最高だと思う。


JUDAS PRIEST>は全般的に影響を受けているよ。


その影響をそのまま打ち出しても仕様が無いから、自分達独自の個性を曲に入れていったんだ。


例えば俺達の曲で「BURNT OFFERINGS(ファーストに収録)」や「INTO THE PIT(セカンドに収録)」なんかは、ジプシー的と云うかアラブ的なスケール展開を入れてみたりね。


ギター的に云えば「3度の進行」だったりとかさ基本的には<AC/DC>っぽい曲に、そんなポイントを入れて、速く演奏する事で個性に結びつけたりしていたよ。


で、<TESTAMENT>としてでは無く、一人のギターリストとしての影響についてだけど……これは難しくテクニカルな質問だな(微笑)


う〜ん……俺は基本的に「ギターリスト」と云うよりも「ヴォーカリスト」に影響を受けているんだよね。


ヴォーカルラインに対するギターへの影響と云えば良いのかな?


彼等のラインをギターでなぞるんだ。そうする事によってギターの展開に個性がでてきたりしたんだよね。


ROBERT PLANTLED ZEPPELIN)>……KLAUS MEINESCORPIONS)>、<ROB HALFORDJUDAS PRIEST)>や<BRUCE DICKINSONIRON MAIDEN)>、そして<JOHN CYRLISAGENT STEEL)>などかな。


彼等の歌声に触発されて、僕のギタースタイルが生まれていった気がするね。


海外でリリースした最新シングルでは<IRON MAIDEN>と<SCORPIONS>のカヴァー曲が収録されています。


 

それであのメロディアスなフレーズが生まれていたのですか。


納得しました。


では、もう時間になっちゃいました。


 

  ERIC


えっ?もう終わりかい?まだ質問しても良いよ!


 

いや、僕もしたいのですがインタビューが押しているみたいで時間が短くなっちゃったんですよ。


次回の来日の時にまたお願い致します。


次の質問で最後になります。


 

  ERIC


そうか。申し訳ない。また次回だね。


 

先程、出てきた<CHUCK BERRY>や<THE BEATLES>、そして日本でツアー中(インタビュー当時)の<THE ROLLING STONES>を含めて、当時ROCK全般を「若者の音楽」と云われていた訳です。


ですが、今はオールディーズと云われる程になって、当時若者だった人達が高齢者になり、今でも楽しんでいる訳です。


此処からは未来の質問になりますが、<THRASH METAL>も、既に30年近い歴史が有ります。


同様に当時のミュージシャンやオーディエンス達が70歳や80歳になっても普通に楽しむと思いますか?


 

  ERIC


実際は既に其れに近い事は起こっていたりするけどね。


俺達がデビューした時は、俺達と同世代の奴らだけがライヴには来ていた。当時の年配の人達は俺達を嫌っていたと思うけどね(笑)


今は少なくとも25年以上の時が経ち、その若者達は親の世代になった訳だよね。


そんな彼らが今は俺達のライヴに子供を連れて来ていたりするんだよね。


その子供達は「THRASH METAL」を好きな親の元で育った訳で、小さい時から「THRASH METAL」を聴いていた訳だ。


そういった流れで好きになるんだよね。


特にアメリカとヨーロッパでは親達は45歳から50歳位で、『コイツもTESTAMENTが好きなんですよ!』って子供を紹介してくれる訳だ(笑顔)


そんな今の子供達も親になったら、また自分の子供に「THRASH METAL」を継承していくんじゃないかな?って思えるよ。


つまり「聴かれ続ける」と俺は思っているね。願望も含めてさ!


 

本当はもっと沢山聞きたいことが有るのですが、タイムアップです。


たった3つの質問だったのですが、長く丁重に答えて頂き有り難うございました。


短い時間でしたが次回までの参考にしたいので、今回のインタビューの感想を最後に教えて貰っても良いですか?


 

  ERIC


凄い深い深い質問だったよね。


久々に考えさせられる様な質問で楽しかったよ。


君は良いインタビュアーだったと本当に思うよ。


 

有り難うございました。この後のライヴ楽しみにしております。


また、会場で御逢いしましょう!!


 

  ERIC


楽しんでくれよな!今日は遠くからわざわざ有り難う!


 













 

 

 
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