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CULTURE / カルチャー

JOEL GRIND (TOXIC HOLOCAUST) / INTERVIEW

遂に接触実現!!ハードコア/パンクとスラッシュメタルのミッシングリンク。


狂気の暴走男が3度目の来日公演を実現。


Interview. Joel Grind(Vo./Gt.)   Interviewer. 遠藤博美(SIDEMILITIAinc. 代表)


 

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● 3度目の来日公演になりますね、ありがとうございます。


早速ですが僕の最近の解釈では、歌詞や曲構成を考えたとしても、


・スラッシュメタル=現代のロックンロール


・ハードコア/パンク=現代のブルース


と『若者にとっては、そうじゃないのかな?』と感じます。 貴方はこの意見をどう思いますか?


 

  JOEL


確かにそう思うね。 スラッシュメタルは気持ちが上がる様な感じがして、ハードコア/パンクはブルースの様に基本に忠実な感じがあるよ。


 

● 特に貴方の音楽は、両ジャンルの【 ミッシングリンク 】の様な存在だと思うんだよね!


 

  JOEL


オッケー!クールな解釈だね。


実際にライヴに来るファンも、両方のジャンルのファンが来てくれているし、両方のジャンルを楽しんでいる人達が多い。


その意見は凄い良いね!!


 

● アメリカ出身の貴方にとって、アメリカ人の優れた所/駄目な所は何ですか?


同じく日本人を見て、優れた所/駄目だなと思う所はどんな事が有りますか?


あくまで人間性の側面(企業とかは別)で答えて欲しいです。


 

  JOEL


ワォ!随分と"タフ"な質問だね(苦笑) そうだなぁ…アメリカ人はちょっと閉鎖的な感じになってきたよね。


他のバンドとも海外にツアー行っても『マクドナルドは何処だ?』ってね(笑)。


余り順応性が無いんじゃないかなと思えて残念だね。


日本については日本語が喋れる訳でもないし、その辺のコメントは控えさせてもらえるかな?


 

● 分かりました。 あと10年〜20年後になると、ハードコア・パンク/スラッシュメタルと言われる音楽が始まって、当時の演奏する側も聴く側も、とうとう老人と言われる様な世代になります。


コレは興味深い事です。 今の初老の人達は、初期のブルース/ロックンロール/ソウルに対して【 オールディーズミュージック 】として聴いている様に、70〜80年代生まれの世代もハードコア・パンクやスラッシュメタルを懐かしんで聴くと思いますか?


僕も貴方もいつかはそうなるのですが。僕は聴きますよ!!クビが折れるかも知れないけどね(笑)


 

  JOEL


自分がこういう音楽を聴き始めたのが3〜4歳の頃なんで、丁度激しい音楽が始まった頃でも有り、自身としては既に懐かしくも感じている。


30歳を超えると人間は、好きな音楽も決まって固定した音楽性しか楽しめなくなる傾向が有るよね。


だから“懐かしい”では無く将来は、こんな激しい音楽も沢山の人達が聴き続けるんじゃないかなと思うよ。


因みに僕の母さんも、未だに<THIN LIZZY>(アイルランド出身のハードロックバンド。名曲“The Boys Are Back in Town”が大ヒット)を聴き続けているけど、『純粋に良い曲で大好きだから』って言ってるよ(笑)。


 

● 好い話だね(笑) 僕は今の時代、全てのカルチャーにおいて【 格好良い基準 】が崩れていると感じています。


【 妥協する事/無難に生きる事が注目を浴びる様な世界観 】と言ったら良いのでしょうか?


僕自身は自分の手掛けるラジオやショップを通して、それに対して違うとハッキリ打ち出しているつもりです。


貴方はどう思い、どう表現していますか?


 

  JOEL


其処に有るヒロが持ってきてくれたレコード(ヴァイナルビニールの事)が有るけど、やっぱり凄いクールだよね!!


アートワークも感じやすいし。


だから僕は自分の音源はレコードでも制作しているだよ。


今はネットで【 違法ダウンロード 】して、CDですら売れない時代でも未だにヒロの様にレコードを愛している人が沢山いるから、まだレコードが有り続けるなら“格好良い文化”は滅びないんじゃないかなと思えるよ。


勿論、CDだとしてもね!!


 

● 音楽のカルチャーだけに限らないで結構ですので、近年で自身の“クリエイト”に繋がっていく様な【 ジェラシー 】を感じた事柄は何か有りましたか?


 

  JOEL


クリエイティヴに関してのジェラシーを感じた事は、今回のアルバムジャケットを手掛けてくれた<Halsey Caust>に対してかな。


彼女のジャケットデザインを基本的に“30分位”で手掛けてしまうんだ!!それは凄い信用出来る人だって感じたね。


このジャケットも実際は凄い大きな絵なんだけれど、3時間位で描き終えてしまうんだ。


どこからでもなく、彼女の頭の中から直ぐに浮んで描いてしまえる事に嫉妬を憶えたよ。


 

● <Ed Repka>(前作のジャケットを手掛けたスラッシュメタルのアルバムジャケットと言えば彼の作品って位に超大物です。


僕も大ファン!)よりもですか?


 

  JOEL


まぁ彼も凄いけど、彼女の方が今はタイプかな。


 

● 羨ましいよ、本当に…。


日本には古来から人間の感情を表す【 喜怒哀楽 】(ハッピー、アングリー、サッドネス、エンジョイ)という言葉が有ります。


カルチャーには、その全て含まれているのが大事なのは分かりますが、貴方にとって【 一番アート 】を感じる感情は何ですか?


僕は音楽だと【 “哀 ”が一番恐ろしく、そして美しく表現される 】ので好きです。


映画/小説等だと余りにも終わった後に【 警告 】の要素が強く感じてしまいますが、音楽ですと、唯一【 ポジティヴ 】に捉える事が出来ると思うのです。


 

  JOEL


やっぱり【 怒り 】の要素かな。 当り前だけど、その要素は音楽性をより【 攻撃的に/速く表現する 】様に出来るからね。


でもライヴで演奏していると発散する事が出来るので【 ポジティヴな変化 】をする事になる。血が滾り、エネルギーが身体から湧いて出てくるんだ。


決して俺は人生について怒っている訳では無くて、例えば“宗教” とか…【 抑圧されている事柄 】に対してなんだ。それを音楽に変換すると、より伝わりやすくなると思う。


勿論、【 サタン 】(悪魔)についても歌っている曲が有るけど、それは人々が少し“閉鎖的”な感じがするので、ショックを与えているだけなんだ。 だから怒りが一番表現し易くて、好きな感情なんだよね。


 

● 毎回、大好評の質問になります。


<TOXIC HOLOCAUST>の現在有るオリジナルナンバーしか演奏しない、架空の【 2代目TOXIC HOLOCAUST 】メンバーを各パート選出して下さい。 “ 故人 ”を入れても構いませんが、“ジョーク無し”の格好良いバンドにして下さいね!


 

  JOEL


もう<VENOM>のメンバー全員に演奏してもらって、僕がボーカルをしたいね!!(笑)彼らは演奏もシンプルで完璧だし、ベストだと思う。


 

● オッケイ(笑) メッセージを送るのは、もう飽きていると思います(笑)


リスナーやマスコミは様々、勝手なリクエストや希望をアーティストで有る貴方に向けてくる筈です。


それなら貴方からも彼らにリクエストや何かを希望をする権利が有ると思うのです。疑問やリクエストを投げつけてやって下さい!!


 

  JOEL


俺からのリクエストは、みんな凄い"違法のダウンロード"ばかりしていて、パッケージ(CDやレコード)が全然売れない時代になっている。


だから絶対にLIVEに顔を出して欲しい。


みんなパソコンの前にばかり居て(笑)動いていないけど、LIVEにだけは確実に足を運んで欲しいんだ!!


 

● その通りだね!こうして僕も今新潟から、LIVEを観に来ている訳だしね。 本日は有り難うございました。


最後に今日のインタビューの感想を、僕の参考までに聞かせて下さい。


 

  JOEL


いつもと全然違った質問で、最高に良いインタヴューだったよ!!


正直に言うと、少し難しくて【 ドキドキ 】したけどね(笑)


 

<あとがき>
彼のイメージって写真や映像で見る限り、凄いハードコアで恐い性格だろうなぁと期待していたのですが、レーベルの方も言われていましたが、凄い紳士でした(と言うよりは若いって印象)取材に対しても感謝と好奇心が大きいって感じがしました。


ライヴではやっぱり凄いイーヴルなハードコア/メタルでしたけどね。


 















 

 

 

 

 
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